断頭台回避の裏でこんなことが?「ティアムーン帝国物語短編集」がファン必読すぎる理由
「ティアムーン帝国物語」といえば、わがまま姫と蔑まれた皇女ミーアがギロチンで処刑されたはずが、なぜか12歳の自分に逆戻り! という衝撃の展開から始まります。
第二の人生では、なんとしても断頭台を回避するため、前世の記憶(と血染めの日記)を頼りに保身上等で行動するミーア。しかし、その自己中心的な行動がことごとく周囲の盛大な勘違いを生み、「帝国の叡智」「聖女」と崇められてしまう…… この”勘違いコメディ”の構造が、本作の最大の魅力ですよね。
本編コミック(杜乃ミズ先生)やアニメにハマったファンなら、「もっとミーア姫の活躍(という名の勘違い)が見たい!」「あの時、他のキャラクターはどうしていたの?」と、物語の世界にもっと浸りたいと願っているはずです。
その渇望を、これ以上ないほど贅沢に満たしてくれる「最高のごちそう」こそが、今回ご紹介する『ティアムーン帝国物語短編集@COMIC第1巻』です。
この記事では、なぜこの短編集が本編ファンにとって「必読」と言えるのか、その溢れんばかりの魅力を徹底的に解剖していきます。
まずは基本情報をチェック!「ティアムーン帝国物語短編集@COMIC第1巻」
まずは本書の基本情報です。本編コミックとは少し構成が異なりますので、しっかりチェックしてください。
| 項目 | 内容 |
| 作品名 | ティアムーン帝国物語短編集@COMIC第1巻 |
| 原作 | 餅月 望 |
| 漫画 | 夜渡よる、春山寧々、火神ひのこ、綴吏、あいを、史々花ハトリ、黄助 |
| カバーイラスト | 杜乃ミズ |
| キャラクター原案 | Gilse |
| 出版社 | TOブックス |
| レーベル | コロナ・コミックス |
本編コミックとは別物?「短編集@COMIC」のユニークな立ち位置
上の表を見て「あれ?」と思った方もいるかもしれません。そう、本作は本編コミックを担当されている杜乃ミズ先生 が描くのではなく、複数の作家陣による「アンソロジー形式」をとっています。
これは、原作小説の「短編集」をコミカライズした作品だからです。
「アンソロジー」と聞くと、非公式なファンブックのようなものを想像するかもしれませんが、本作は全く違います。原作の短編集には、コメディ色の強い話から、ミーアが処刑されてしまった「前時間軸」のシリアスな悲劇まで、非常に幅広いトーンのエピソードが収録されています。
これら全てのエピソードの魅力を最大限に引き出すため、各話のテイストに最も適した作家陣 を起用するという、非常に戦略的で「贅沢」な試みが、このアンソロジー形式なのです。
そして、カバーイラストは本編コミカライズの杜乃ミズ先生が担当。これにより、公式作品としてのお墨付きと、本棚に並べた時の一体感もしっかりと担保されています。
あの人気エピソードも漫画で読める!気になる収録内容とあらすじ
本作は、原作小説の短編集第1巻をベースに構成されています。
ミーア視点の本編では描ききれなかった、アンヌ やシオン といった「周囲の視点」で描かれる物語が大集結。
ファンにとって何より嬉しいのが、原作特典などでしか読めなかった人気エピソード「貴族ガチャ」や、ミーア姫の豪快(?)な農業を描く「ミーア姫、種を蒔く(物理)」が、ついに漫画で読めることです!
さらに注目すべきは、「前時間軸と現時間軸」の物語が両方収録されている点 です。
「前時間軸」とは、ミーアがやり直しに失敗し、ギロチン台に送られた悲劇の物語です。このシリアスなエピソードがあるからこそ、現時間軸でのミーアの必死なギロチン回避(という名のコメディ)が一層輝きます。
ミーアと、彼女を取り巻く人々の「悲喜交々」が詰まった、まさにファンが読みたかったエピソードの詰め合わせ。それが本作のあらすじと言えるでしょう。
買わなきゃ損!「短編集」だからこそ光る3つの特濃な魅力
では、この短編集の具体的な魅力はどこにあるのでしょうか? 読者が「欲しい」と感じるであろう3つの核心的なポイントに絞ってご紹介します。
豪華7名の作家陣+杜乃ミズ先生が描く、多角的なティアムーンの世界
前述の通り、本作は総勢7名の新進気鋭の作家陣 が参加する、まさにお祭りのような一冊です。
「貴族ガチャ」を担当する夜渡よる先生、「ミーア姫、種を蒔く(物理)」の春山寧々先生など、各作家がそれぞれの個性的な絵柄と解釈で、ミーアや脇役たちの新たな魅力を引き出しています。
「本編の杜乃ミズ先生のキュートな絵柄 が好きだから、他の人の絵は…」と不安に思う方もご安心ください。カバーイラストは杜乃先生が担当 しており、まず「表紙が可愛い」という時点で手に取る価値は十分。そして中身を読めば、異なる視点で描かれるティアムーンの世界の奥深さに、きっと満足するはずです。
1冊で7つ、いえ、杜乃先生のカバーも含めれば8倍美味しい。これがアンソロジーの最大の醍醐味です。
本編の隙間を埋める「if」と「舞台裏」の深掘りストーリー
もし本編が、ミーアのギロチン回避という「大河」を描くメインストリームだとすれば、この短編集は、その物語に深みを与える「支流」や「水源」を描く物語です。
ミーアの(勘違い)行動が、裏では誰にどんな影響を与えていたのか?
例えば、ミーアに心酔するメイドのアンヌ が、裏でどんな奮闘(とドジ)を繰り広げていたのか。
あるいは、ミーアを警戒するシオン王子 が、彼女の奇行をどう解釈し、頭を悩ませていたのか。
そして何より、「前時間軸」という「もしもミーアがやり直さなかったら…」という悲劇の物語に触れることができます。
この「悲劇」の存在が、本編の「喜劇」を際立たせる最高のスパイスとして機能しています。この短編集を読むことで、ミーアの「保身上等!」な行動の一つ一つが、より深く、感動的に見えてくる…そんな読書体験が、あなたを待っています。
これは本編ファンなら絶対に味わうべき「ごちそう」です。
原作者・餅月望先生による「書き下ろしSS」という名の”最後の晩餐”
コミックファンだけでなく、原作小説ファンにとっても決定打となる「キラーコンテンツ」が、この短編集には収録されています。
なんと、このコミックには、原作者・餅月望先生ご本人による「書き下ろしショートストーリー(SS)」が収録されているのです。
これは単なる「オマケ」ではありません。コミカライズ版(漫画)のファンと、原作(小説)のファンを結びつける、非常に強力な「架け橋」です。
7本の漫画を読んで満足した最後に、”本家本元”の書き下ろし小説で締めくくる…これ以上の贅沢があるでしょうか。
「漫画は読んだけど原作小説はまだ」という人には原作への最高の入り口となり、「原作は全部読んでる」というコアファンには「このSSのためだけに買う価値がある」という、決定的な購入理由となります。
ミーア姫だけじゃない!物語を彩る(振り回される?)主要人物たち
短編集では、ミーア姫以外のキャラクターたちにもスポットライトが当たります。本編でおなじみの彼らが、どんな側面を見せてくれるのか、期待が高まります。
ミーア・ルーナ・ティアムーン:保身上等!ギロチン回避に邁進する(はずが聖女扱いの)元わがまま姫
本作の主人公。処刑の運命 から逃れるため、前世の記憶を頼りに奮闘します。短編集では、本編で見せる「聖女ミーア」の姿だけでなく、「貴族ガチャ」で見せるような(ある意味)本質的なミーアや、「前時間軸」での悲劇的なミーアなど、多面的な姿が描かれます。
アンヌ・リトシュタイン:ミーア姫に心酔する、忠義深き(時々ドジっ子な)専属メイド
ミーア姫の「第1の臣民」。ミーアの真意(保身)を知らず、その行動を「聖女の深謀遠慮」と盛大に勘違いし、心酔しています。短編集では、そんな彼女の視点から描かれるエピソードも。彼女の活躍(ドジっ子含む)は、ファン必見です。
シオン・ソール・サンクランド:帝国の叡智(ミーア)を警戒する、文武両道の完璧王子
他国の王子であり、ミーアの(勝手な)ライバル。ミーアの異常な変化を「何か企んでいる」と鋭く見抜く(が、真相には永遠に辿り着けない)本作随一の常識人 。短編集では、彼の視点から見た「謎の聖女ミーア」の姿や、本編では見せない苦労 が描かれるかもしれません。
アベル・レムノ:ミーアの(勘違い)行動で運命が変わった、辺境の心優しき王子
ミーアの「未来への投資(という名の保身)」によって、大きく運命が変わる王子。ミーアがアベルに対して取る(結果的に優しくなってしまう)行動は、読者からも好評です。彼とミーアの関係性の「if」や、本編で描かれなかった彼の心情が補完されます。
さいごに:本編ファンこそ必携の「ごちそう」をお見逃しなく!
『ティアムーン帝国物語短編集@COMIC第1巻』は、決して「オマケ」や「スピンオフ」の一言で片付けられる作品ではありません。
本編コミックが「主菜」だとしたら、この短編集は、作品世界を何倍にも豊かにする「豪華なオードブルであり、濃厚なデザート」です。
アニメや本編コミックから『ティアムーン帝国物語』のファンになった方には、より深くこの世界を知るための「完璧な次の一歩」となるでしょう。
そして、原作小説からのコアファンにとっても、愛するエピソードの漫画化、新たな解釈、そして書き下ろしSS という、絶対に見逃せない「ごちそう」です。
ミーア姫の可愛い顔、小物くさい内面、そして時折見せるシリアスな覚悟。その全てが詰まったこの「短編集」という名の宝箱を、ぜひ手に取ってみてください。本編がもっともっと面白くなること、間違いなしです!


