パニックホラー漫画の魅力は、平和な日常が前触れもなく崩壊し、人々が阿鼻叫喚の渦に叩き込まれる、その圧倒的な絶望感とスピード感にあります。
正体不明の怪物や災害といった外的脅威以上に恐ろしいのは、極限の恐怖に理性を失い、時に敵よりも危険な存在と化す人間の群集です。
社会のルールが意味をなさなくなった世界で、剥き出しになる人間の本性。その極限状況で試される倫理や絆が、物語に強烈な問いを投げかけます。
自分ならどうするかと問いながら読む、究極のシミュレーション。それがパニックホラーの持つ、心を抉るような魅力でしょう。
