陸上漫画の最大の魅力は、「走る」「跳ぶ」「投げる」という人間の根源的な運動能力で、己の限界に挑む姿を、ストイックなまでに描く点にあります。
そこにあるのは、コンマ1秒、1センチを削り出すための、孤独で地道な努力の積み重ね。自分自身との戦いこそが、この競技の最大のドラマです。
そして、その全てが爆発するレース本番。わずか10数秒で全てが決まる短距離走の凝縮された緊張感や、駅伝で仲間へと「絆」を繋ぐ襷の重さ。それらが、読者に強烈な興奮と感動をもたらします。
ごまかしの効かない純粋な勝負の世界で、己の肉体と精神の限界を超えようとする姿。そのひたむきな輝きこそが、陸上漫画の魅力でしょう。
