ヒューマンホラー漫画の究極的な魅力は、その恐怖の源泉を、怪物ではなく人間の「心」の内に、多角的に見出す点にあります。
それは時に、隣人の笑顔の裏に隠された個人的な「悪意」として。またある時は、常識が通用しない「集団の狂気」として個人に襲いかかります。そして、自らの抑えきれない「欲望」が、皮肉な破滅を招く寓話としても描かれるのです。
恐怖の正体が、私たち自身の延長線上にあるからこそ、物語は現実と地続きの生々しいスリルと、読後も続く深い問いを投げかけます。人間の心の深淵を覗き込む、これこそがヒューマンホラーの持つ抗いがたい魅力でしょう。
