グロテスク漫画の魅力は、通常は目を背けるべき死や肉体の損壊といったタブーを、芸術として描き切る、その極限の表現力にあります。
人間の肉体がいかに脆く、あっけなく壊れるものであるか。その残酷な現実を、一切の妥協なく直接的に描写することで、読者の本能的な恐怖を呼び覚まします。
しかし、その強烈な不快感の向こう側には、禁忌に触れる背徳的な興奮と、極限の刺激を安全に味わう倒錯的なカタルシスが、確かに存在するのです。
美しさの対極にある、醜悪さの極致。その唯一無二の衝撃こそが、このジャンルが放つ、抗いがたい魅力でしょう。
