意味が分かったら負け?ジャンプが放つ前人未到の監獄ギャグバトル『NICE PRISON』!
「監獄生まれ監獄育ちの三星放郎は、スーパー模範囚として、囚人たちが野放しとなっている乃花市刑務所の平和を取り戻すため、スーパー死刑囚に立ち向かうのだが、ここまで意味わかりますか?」
公式の紹介文でいきなり読者に問いを投げかける、前代未聞の漫画が週刊少年ジャンプに登場しました。その名も『NICE PRISON』。
「スーパー模範囚」とは?「スーパー死刑囚」とは一体?そして、なぜ刑務所の平和を守るのか?次々と浮かぶ疑問符をものともせず、物語は読者の理解を置き去りにして猛スピードで駆け抜けていきます。
この記事では、そんな常識の通用しない監獄ギャグバトル漫画『NICE PRISON』の基本情報から、その混沌とした世界の奥深い魅力、そして物語を楽しむための見どころまで、徹底的に解説していきます。この記事を読み終える頃には、あなたもきっとこの”ナイス”なプリズンの虜になっているはずです。
まずは基本から!『NICE PRISON』の世界観
『NICE PRISON』は、SNSでも人気を博すギャグ漫画家・すがぬまたつや先生が週刊少年ジャンプで連載した、監獄を舞台にしたハイスピードギャグバトル漫画です。まずは、この奇想天外な物語の基礎となる情報を表で確認してみましょう。
| 項目 | 内容 |
| 作品名 | NICE PRISON (ナイスプリズン) |
| 作者 | すがぬまたつや |
| ジャンル | ギャグ、バトル、少年漫画 |
| 連載誌 | 週刊少年ジャンプ (集英社) |
| 物語の舞台 | 乃花市 (のばなし) |
あらすじ – 故郷(プリズン)の平和は俺が守る!
物語の舞台は、東京湾の埋め立て地に作られた都市「乃花市(のばなし)」。この都市は敷地面積の90%が刑務所という、まさに監獄都市。全国から集められた手に負えない囚人たちが収監され、街は荒れ放題となっていました。
そんな混沌とした故郷を救うため、一人の男が立ち上がります。彼の名は、三星放郎(みほし ほうろう)。監獄で生まれ、監獄で育った彼は、模範囚を超越した存在、「スーパー模範囚」の称号を持つ男です。
彼は、荒れ果てた故郷である乃花市刑務所の治安を心から憂い、平和を取り戻すためにわざと捕まって戻ってきました。彼の目的はただ一つ。刑務所を牛耳る凶悪な「スーパー死刑囚」たちを倒し、愛するプリズンに平穏を取り戻すこと。
しかし、物語は単なるギャグバトルに留まりません。放郎の父はかつて殉職した立派な看守であり、彼は父を深く尊敬していました。ですが、その行く手には精鋭集団「伍囚神」が立ちはだかり、やがて放郎は最強の敵である「スーパー死刑囚・三星無放」と対峙することになります。その正体は、なんと彼の父だったのです。
一見すると荒唐無稽なギャグの連続ですが、その根底には「故郷を守るヒーロー」「強大な敵とのバトル」「父との宿命の対決」といった、週刊少年ジャンプの王道ともいえる熱いドラマが隠されています。この予測不能な構造こそが、本作の大きな魅力の一つなのです。
『NICE PRISON』のヤバすぎる魅力3選
なぜ多くの読者がこの混沌とした世界に惹きつけられるのでしょうか。ここでは、本作が持つ唯一無二の魅力を3つのポイントに絞ってご紹介します。
魅力①:思考を置き去りにする超高速インフレーションギャグ
本作の最大の特徴は、なんといってもそのギャグのスタイルです。短い尺の独立したギャグが、読者に考える暇も与えず矢継ぎ早に繰り出されます。一般的な漫画のように丁寧なフリやタメがあるわけではなく、「質より量」と言わんばかりの物量で、常識や理屈を粉砕していきます。
そのあまりに独特なテンポとセンスは、「想像を絶するほどつまらない」と感じる読者がいる一方で、「ページをめくるごとに漏れなく面白い」と絶賛する読者も生み出すなど、評価が真っ二つに分かれる原因にもなっています。しかし、この脳が追いつかないほどの情報量と勢いこそが、本作の狙いであり、他に類を見ない中毒性を生み出しているのです。論理で笑うのではなく、感覚で笑いの奔流に飲み込まれる。それが『NICE PRISON』のギャグの神髄です。
魅力②:シリアスとギャグのジェットコースター!予測不能な物語
前述のあらすじでも触れた通り、『NICE PRISON』はただのギャグ漫画ではありません。主人公・放郎の父がかつての英雄でありながら、今は最凶の敵として立ちはだかるという、非常にシリアスでドラマチックな縦軸が存在します。
この重厚な背景設定と、次の瞬間には足枷を車に変形させて突撃するような突拍子もないギャグが、何の脈絡もなく同居しているのが本作の凄みです。読者は感動的な過去話に心を揺さぶられたかと思えば、次のページでは意味不明な技の応酬に腹を抱えて笑うことになります。この感情の激しい揺さぶり、シリアスとギャグの境界線を破壊するような展開こそが、読者を飽きさせない予測不能な物語を生み出しているのです。意外にもバトルシーンはしっかり描かれており、ギャグとの振り幅が面白いという評価もあります。
魅力③:読者への挑戦状?「ここまで意味わかりますか?」の世界
公式が自ら使うキャッチフレーズ「ここまで意味わかりますか?」は、単なる面白い一文ではありません。これは、この漫画全体の哲学そのものを示しています。
作者は、読者が物語の全てを論理的に理解することを最初から求めていないのかもしれません。むしろ、その「分からなさ」を丸ごと楽しんでほしい、というメッセージが込められているのです。このフレーズは、作中のキャラクターから読者への第四の壁を超えた問いかけであり、この狂気の渦に自ら飛び込んでくる覚悟を問う挑戦状とも言えます。理解しようと頭を悩ませるのではなく、思考を放棄して目の前の勢いと熱量に身を任せる。その時、あなたは『NICE PRISON』を120%楽しめる読者となっているでしょう。
ここを読め!見どころ&名場面・名言集
本作の魅力をより具体的に知っていただくために、特に印象的な見どころや名場面をピックアップしてご紹介します。
見どころ①:常識外れの「模範囚」技の数々
主人公・放郎が繰り出す技は、どれも常識の斜め上を行くものばかり。彼の相棒である足枷「加瀬太郎」を使った連携技は特に必見です。
- 模範囚合体ナックル:相棒の加瀬太郎を腕にはめて殴りつける、シンプルながら発想が異常な技。加瀬太郎はしんどいらしいです。
- 足car say(アシカーセイ):加瀬太郎を車のように変形させて敵に突撃する移動兼攻撃技。
- 模範囚ヨーヨー:敵を鎖で巻きつけ、人間ヨーヨーとして地面に叩きつける非道な技。
- 模範囚メガネ:両手でメガネの形を作り、なぜか相手の目をくらます謎の技。
これらの技はほんの一例にすぎません。レモン汁やライム汁で目潰しをしたり、コッペパンで敵を元に戻したりと、彼の行動は常に我々の予測を超えてきます。
見どころ②:伝説の始まり?面白さが加速する第4話
一部の読者の間では、「第4話からが本番」と言われています。序盤の混沌とした展開に戸惑ったとしても、ぜひ第4話まで読み進めてみてください。
レビューでも「先週までは慣らし期間だったんじゃないかと思えるほどに、今週の急加速ぶりがやばい」「ページめくるごとに漏れなく面白かった」と評されるように、この回を境に物語のエンジンが一気にトップギアに入ります。相棒・加瀬太郎の正体が明かされ、物語のスケールとギャグのキレが一段階も二段階もレベルアップするのです。このカタルシスは、序盤の「分からなさ」を乗り越えた読者だけが味わえる特権かもしれません。
名言:「ここまで意味わかりますか?」
もはや名言というより、この作品を象徴する概念です。作中だけでなく、公式PVや紹介サイトなど、あらゆる場面でこのフレーズは登場します。物語の異常さを自ら認め、それを笑いに変え、読者を巻き込んでいく。この一言に、『NICE PRISON』の全てが詰まっていると言っても過言ではないでしょう。
個性の監獄!主要キャラクター紹介
ここでは、『NICE PRISON』を彩るあまりにも個性的なキャラクターたちを、キャッチコピーと共に簡単にご紹介します。
三星 放郎 (みほし ほうろう):監獄生まれ、監獄育ちのスーパー模範囚
本作の主人公。荒れ果てた故郷・乃花市刑務所の平和を取り戻すために戦う、純粋で常識外れな男。彼の監獄への愛は本物であり、そのための行動力と繰り出す技は誰にも止められません。
加瀬 太郎 (かせ たろう):喋る足枷にして、最高の相棒
放郎の足につながれている、意思を持つ足枷。放郎の無茶な技に振り回され、ツッコミ役に回ることも多い苦労人(?)。しかし、その正体と絆は物語の重要な鍵を握ります。負傷した後は、予想外の姿で復帰することになります。
三星 無放 (みほし むほう):父にして、最凶のスーパー死刑囚
乃花市刑務所を支配する、最強の敵。かつては多くの人々を救った伝説の看守でしたが、現在は放郎の前に立ちはだかります。彼の存在が、この物語にシリアスな深みを与えています。
もっと知りたい!『NICE PRISON』Q&A
ここまで読んで、さらに本作に興味が湧いた方のために、よくある質問をQ&A形式でまとめました。
Q1: 原作はあるの?
いいえ、原作はありません。本作は、すがぬまたつや先生による完全オリジナルの漫画作品で、週刊少年ジャンプで連載されました。
Q2: どんな人におすすめ?
型にはまった物語に飽きてしまった人、理屈抜きのハイスピードなギャグが好きな人、意味が分からなくても勢いで笑える人には特におすすめです。また、『ボボボーボ・ボーボボ』や『ピューと吹く!ジャガー』のような、かつてのジャンプの不条理ギャグ漫画が好きだった方にも刺さる可能性が高いです。
Q3: 作者のすがぬまたつや先生ってどんな人?過去作は?
すがぬまたつや先生は、SNSで人気を博した新進気鋭のギャグ漫画家です。その独特のセンスとハイテンションな作風で注目を集め、ジャンプ本誌での連載に至りました。過去には少年ジャンプ+で『全裸勇者』といった、やはりタイトルからしてインパクトの強い作品を発表しており、一貫して唯一無二のギャグ路線を突き進んでいます。
Q4: 舞台の「乃花市」ってどんな場所?
乃花市は、東京湾に浮かぶ人工島に建設された都市です。その面積の90%が、全国の手に負えない囚人を集めた巨大刑務所となっています。上空は常に謎の「黒雲」に覆われており、その全容は明らかになっていないという、ミステリアスな設定も魅力の一つです。
Q5: 声優さんのボイスコミックがあると聞いたのですが…?
はい、あります!YouTubeのジャンプ公式チャンネルにて、豪華声優陣によるボイスコミックが公開されています。主人公の三星放郎役を小林裕介さん、足立テラ役を大空直美さんが演じており、漫画の勢いを声の力でさらに加速させています。文字だけでは伝わりきらないテンポ感や熱量を感じることができるので、読む前に一度視聴してみるのもおすすめです。
さいごに
『NICE PRISON』は、決して「理解」して楽しむ漫画ではないのかもしれません。それは、思考のリミッターを外し、怒涛のように押し寄せるギャグとパッションの波に身を委ねる「体験」です。
圧倒的なギャグの物量、その裏で進行する王道の少年漫画的ストーリー、そして読者に常に挑戦してくるメタ的な視点。これらが渾然一体となったカオスな世界は、一度ハマれば抜け出せない強烈な魅力を持っています。
あなたも常識を捨てて、乃花市刑務所の門を叩いてみませんか?この物語が面白いか、面白くないか。それは、あなた自身の目で確かめてみてください。
さて、ここまで読んで…意味わかりますか?


