青春に年齢制限なし!笑いと涙の青春短編集『いつまでも青い春』

いつまでも青い春 学園・青春
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もう「青春」は終わったと思っているあなたへ贈る、最高の応援歌

みなさんは「青春」という言葉を聞いて、どんな光景を思い浮かべるでしょうか。

夕焼けに染まる放課後の教室、制服のズボンの裾を捲り上げて走る河川敷、あるいは文化祭の準備で遅くまで残った体育館の匂い。多くの人にとって、青春とは「過去のもの」であり、「10代だけの特権」というイメージが強いかもしれません。大人になるにつれて、私たちはいつしか「もういい歳だから」「自分には関係ない話だから」と、心のどこかで情熱やときめきに蓋をして生きてしまいがちです。

毎日職場と家の往復で、心がなんとなく乾いている。昔好きだった趣味も、今はやる気力が起きない。そんなふうに、知らず知らずのうちに心が「老化」してしまっていませんか。もし、そんな自分を変えてくれるきっかけが、たった一冊の漫画にあるとしたら、読んでみたいと思いませんか。

今回ご紹介するのは、2025年11月28日に発売されたばかりの話題作、白川すみれ先生の『いつまでも青い春』です。

この作品は、「青春は一度きりなんて誰が決めた!?」という力強いメッセージと共に、年齢や立場の垣根を軽々と飛び越えていく人々の姿を描いた珠玉の短編集です。登場するのは、キラキラした美男美女の高校生だけではありません。子育てが一段落して自分の時間を模索するお母さんや、老人ホームで暮らすおばあちゃん、そしてもちろん、バカバカしいことに命を懸ける男子高校生たちまで、実に多彩な「青春の現役選手」たちが登場します。

本作は、単なるコメディ漫画ではありません。読み進めるうちに、「あ、自分もまだ何か始められるかもしれない」「明日からちょっとだけ楽しく生きてみようかな」と、自然と前を向かせてくれる不思議なパワーを持っています。

日常に追われて疲れている方、最近心から笑っていない方、そして「もう歳だから」が口癖になってしまっているすべての方へ。

今回は、この『いつまでも青い春』の魅力を、ネタバレに配慮しながら、その奥深い世界観までたっぷりと、そして親しみやすく解説していきます。きっと読み終わる頃には、あなたもこの「青い春」の仲間入りをしたくなるはずです。

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基本情報

まずは、この作品を手に取る前に知っておきたい基本的な情報を整理しておきましょう。書店で探す際や、電子書籍ストアで検索する際の参考にしてください。まだ発売されたばかりのフレッシュな作品ですので、この表をチェックしておくとスムーズです。

項目内容
作品タイトルいつまでも青い春
著者名白川すみれ
出版社ジーオーティー
レーベルMeDu COMICS
発行形態短編集(全1巻)
ジャンル青年マンガ / ヒューマンドラマ / コメディ / 青春
価格880円(税込)
発売日2025年11月28日
ページ数200ページ超
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読めば誰もが主人公になれる作品世界

『いつまでも青い春』は、Webコミックサイト「COMIC MeDu(コミックめづ)」などで掲載された読み切り作品を一冊にまとめた短編集です。

著者の白川すみれ先生は、『阿久津さんは推しに似ている』などで知られる、今まさに脂が乗っている注目のコメディ作家です。キャラクターのちょっとした表情の変化や、テンポの良い会話劇を描かせたら右に出る者はいないと言われるほど、その描写力には定評があります。

本作のタイトルにある「青い春」とは、もちろん青春のこと。しかし、白川先生が描く青春は、既存の枠組みには収まりません。

「仲間との夢や希望に満ちた時間があれば、何歳だって青春だ!」

このキャッチコピーが示すように、本作のテーマは「心のあり方としての青春」です。

学校という箱庭の中だけでなく、家庭の中にも、老人ホームの一室にも、あるいは人生のどん底にいるような状況の中にさえ、青春の種は落ちている。それを拾い上げ、水をやり、花を咲かせる人々の姿が、ユーモアたっぷりに、そして時に涙を誘う筆致で描かれています。

一話完結型のオムニバス形式(短編集)なので、忙しい現代人でも通勤通学の隙間時間や、寝る前のちょっとしたリラックスタイムに一話ずつ読み進めることができるのも大きな魅力です。しかし、一度読み始めると、その温かい世界観に引き込まれ、ついつい最後まで一気に読んでしまうこと請け合いです。電子書籍版には限定の描き下ろし特典も用意されており、紙派も電子派も満足できる構成となっています。

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個性豊かな6つの「青春」あらすじ紹介

本作には、幅広い世代の主人公たちが織りなす6つのエピソードが収録されています。ここでは、その中から特に興味深い物語の導入部分をご紹介します。どれも「ありそうでなかった」設定ばかりで、あらすじを読むだけでもワクワクしてくるはずです。

ねり消し戦争

物語の舞台は、とある高校の教室。

みなさんも学生時代、消しゴムのカスを集めて練り込み、「ねり消し」を作った経験があるのではないでしょうか。大人から見ればただのゴミ、しかし彼らにとってはダイヤモンドよりも価値のある宝物。

このエピソードでは、そんなたわいない「ねり消しの大きさ」を競う争いが、なぜかクラス全体、いや学校中を巻き込む「大戦争」へと発展してしまいます。男子高校生たちの無駄に熱い情熱、真剣な眼差し、そしてエスカレートしていく規模感。

「くだらないことに全力になれる」という、男子特有の愛すべき生態が描かれた、爆笑必至の青春コメディです。

LIVE!(ライブ!)

主人公は、最近物忘れが多くなり、家族から「お母さん、大丈夫?」とボケを心配されている主婦。

日々、家事や家族の世話に追われ、自分のことなんて二の次三の次。そんな彼女の日常に、ある日、激震が走ります。

それは、かつて彼女が青春のすべてを捧げ、今は解散してしまった伝説のバンドが再結成するというニュースでした。

「もう一度、あの頃の熱狂を味わいたい!」

チケット争奪戦、体力作り、そして当日の服装選び。母としての顔、妻としての顔を脱ぎ捨て、一人の「ファン」として、そして一人の「女性」として輝きを取り戻していく姿に、胸が熱くなります。推し活をしているすべての人に刺さる、共感度MAXのエピソードです。

Ouka!(おうか!)

物語は少しシリアスなトーンで始まります。

高校生の紫苑(しおん)は、最愛の母を病気で亡くし、天涯孤独の身となってしまいます。「もういっそ死んでしまおうか」。生きる意味を見失い、絶望の淵に立たされた時、彼は同じように死を望む少女・あやめと出会います。

傷ついた二人の魂が触れ合い、互いに生きる希望を見出し始めた矢先、衝撃の事実が発覚します。なんと紫苑には腹違いの兄妹がいて、その数はなんと12人!?

重たいテーマを扱いながらも、白川先生らしい温かい視点とユーモアで描かれる、奇妙で賑やかな家族の再生の物語。タイトル「Ouka」に込められた意味を知った時、きっと涙が溢れるはずです。

近くて見えぬは・・・

舞台は老人ホーム。主人公は、そこで暮らす認知症を患ったお祖母ちゃんです。

彼女の記憶は、現在と過去を行き来しています。ある時は少女に戻り、ある時は若き日の母に戻る。周囲の大人たちは「ボケてしまった」と嘆きますが、彼女の見ている世界は、実はとても鮮やかで、愛に満ちていました。

彼女がなぜ、その記憶を繰り返すのか。その行動の裏に隠された、家族への深い愛情と、彼女なりの「青春」の形。

老いという避けられない現実を、優しく肯定してくれるような、切なくも温かい感動作です。

その他の収録作品

この他にも、残り物同士の男女が「最高の結婚式」について激論を交わすエピソードや、思わぬ展開を見せる「終末 イン ザ ルーム」など、バラエティに富んだ物語が収録されています。

どのお話も、読み終わった後に心がじんわりと温かくなる、極上の短編ばかりです。

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魅力、特徴

ここでは、『いつまでも青い春』がなぜこれほどまでに読者の心を掴むのか、その魅力を3つのポイントに絞って深掘りしていきましょう。

笑いと涙の絶妙な配合比率

白川すみれ先生の作品の最大の魅力は、なんといっても「感情のジェットコースター」にあります。

コメディ作家としての手腕がいかんなく発揮されたギャグシーンでは、思わず吹き出してしまうほどの笑いを提供してくれます。キャラクターたちのオーバーなリアクションや、キレのあるツッコミは、読んでいるだけでストレス解消になるでしょう。

しかし、ただ笑えるだけではありません。大笑いしていた次のページで、不意に核心を突くようなセリフや、胸を締め付けるような切ないシーンが飛び込んできます。

「ねり消し」の話でバカバカしさに笑っていたら、いつの間にか友情の尊さに泣かされていた。「LIVE!」の話でお母さんの奮闘を微笑ましく見ていたら、いつの間にか自分自身の忘れかけていた情熱を思い出して目頭が熱くなっていた。

この「笑って、泣いて、最後は元気になれる」という読後感の良さは、本作ならではの体験です。

「年齢の呪縛」を解き放つメッセージ性

私たちは生きていると、どうしても「年齢」という数字に縛られてしまいます。

「もう30代だから」「もう親だから」「もう定年だから」。

そんなふうに、自分で自分に限界を決めてしまってはいないでしょうか。本作の登場人物たちは、そんな「世間の常識」や「年齢の呪縛」と戦い、それを軽やかに乗り越えていきます。

90歳のおばあちゃんが恋心を抱いてもいい。お母さんがアイドルのようにバンドマンを追いかけてもいい。高校生が子供のようにねり消しで遊んでもいい。

「好きなものに夢中になる瞬間に、年齢なんて関係ない」

そんな力強い肯定のメッセージが、全編を通して貫かれています。読んでいると、まるで背中を優しく叩かれたような、「あなたも、あなたのままでいいんだよ」と言われているような気持ちになれるのです。

短編だからこそ際立つ構成の妙

長編漫画には重厚なストーリーの良さがありますが、短編漫画には「限られたページ数で物語を完結させる」という職人芸のような技術が求められます。

本作に収録された6作品は、どれも構成が見事です。導入で読者の興味を引き、中盤で展開を広げ、最後には予想外のオチや感動的な結末へと着地させる。その手際の良さは、まるで上質なショートムービーを見ているかのようです。

無駄な引き延ばしが一切ないため、物語の密度が非常に濃く、短い時間で深い満足感を得ることができます。

現代人は皆、忙しい時間を生きています。そんな中で、パッと読んでパッと元気になれる、いわば「心の栄養ドリンク」のような即効性があるのも、本作の大きな特徴と言えるでしょう。

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主要キャラクターの簡単な紹介

オムニバス形式のため、各エピソードには魅力的な主人公たちが登場します。ここでは、それぞれのキャラクターにキャッチコピーをつけて、その個性をご紹介しましょう。

ねり消し男子たち:黒板消しの粉に青春を捧げた錬金術師

彼らにとって、教室はただの学び舎ではなく、戦場であり実験室です。

大人が見れば「汚いゴミ」にしか見えない消しゴムのカスを、彼らは黄金のように扱います。より大きく、より美しく、より弾力のあるねり消しを作る。その一点のみに全精力を注ぐ彼らの姿は、滑稽でありながら、どこか哲学的ですらあります。「無駄なことに情熱を燃やせる」という才能を持った、愛すべきバカ(褒め言葉)たちです。

ロックなお母さん:エプロンを脱ぎ捨てた伝説のバンギャ

普段はスーパーの特売を気にし、家族の健康を気遣う、どこにでもいる優しいお母さん。

しかし、ひとたびバンドの曲を聴けば、その瞳にはかつての少女時代の炎が宿ります。家事の合間にヘッドバンギングの練習をし、ライブに向けて密かにダイエットに励む彼女。

「母」という役割の奥に隠された、一人の「女性」としての可愛らしさと、爆発的なエネルギーに、誰もが応援したくなるはずです。

タイムトラベラー祖母:記憶の海を旅する永遠の乙女

老人ホームの窓辺で静かに時を過ごすおばあちゃん。

認知症によって曖昧になった記憶の世界で、彼女は過去の夫と再会し、若き日の自分と対話します。現実世界では「徘徊」や「妄想」と呼ばれる行動も、彼女の視点から見れば、愛する人に会うための冒険なのです。

彼女が見ている世界は、悲しい色ではなく、温かいセピア色に彩られています。老いることの切なさと、それでも消えない愛の強さを教えてくれる存在です。

紫苑(しおん)&あやめ:絶望の果てに出会った運命の同志

人生に絶望し、死という選択肢しか見えなくなっていた高校生の男女。

傷ついた者同士だからこそ共有できる痛み、言葉にしなくても通じ合う孤独。そんなシリアスな二人が、突如として「12人兄妹」というドタバタ劇に巻き込まれていく様は、見ていてハラハラドキドキさせられます。

不器用ながらも、互いの存在をよすがに「生」を選び取ろうとする彼らの姿は、読む者に生きる勇気を与えてくれます。

結婚式を議論する男女:残り物には福がある?理屈っぽいロマンチスト

婚期を逃した(と自分たちで思っている)男女が、ひょんなことから「理想の結婚式」について語り合うことに。

現実的な視点と、捨てきれないロマンの間で揺れ動く二人の会話劇は、大人の読者なら「わかるわかる」と頷いてしまうこと間違いなし。

素直になれない大人たちの、不器用で愛おしい恋の始まり(?)を見守ってください。

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Q&A

本作を読むにあたって、皆さんが気になりそうな疑問をQ&A形式でまとめました。購入前の参考にしてくださいね。

Q1: 原作はありますか?

いいえ、本作は小説やアニメのコミカライズではなく、白川すみれ先生による完全オリジナルの漫画作品です。

先生ご自身の頭の中で生み出された世界観とキャラクターたちが、生き生きと描かれています。オリジナル作品だからこそ、先の読めない展開や、先生ならではの独特なセリフ回しを存分に楽しむことができます。

Q2: どんな人におすすめですか?

正直なところ、「全人類」におすすめしたい傑作ですが、特におすすめなのは以下のような方です。

  • 毎日仕事や家事に追われて、自分の時間が持てていないと感じる人
  • 「もう歳だから」と、新しいことを始めるのを躊躇している人
  • 最近、心から笑ったり泣いたりしていない人
  • 短時間で読めて、かつ満足度の高い物語を求めている人
  • ヒューマンドラマが好きだけれど、重すぎる話は苦手な人青年誌レーベルからの出版ですが、女性が読んでも共感できるエピソードばかりですので、性別・年齢を問わず楽しめます。

Q3: 作者の白川すみれ先生ってどんな人?

白川すみれ先生は、今もっとも勢いのあるコメディ作家の一人です。

2021年に「モーニング月例賞」や「第80回ちばてつや賞」一般部門で奨励賞を受賞し、その実力を高く評価されてデビューしました。

代表作には、講談社から出版されている『阿久津さんは推しに似ている』(全3巻)があります。こちらも「推し」と「そっくりな同級生」を巡るラブコメディで、キャラクターの心情描写の細やかさと、コメディセンスの高さが話題となりました。

本作『いつまでも青い春』は、そんな先生が満を持して送り出す、より幅広いテーマと世代を描いた意欲作であり、作家としての新境地を開いた一冊と言えるでしょう。

SNS(XやInstagram)でも積極的に情報を発信されており、食べ物の話題など親しみやすい投稿も多いので、ぜひチェックしてみてください。

Q4: 続き物ですか?1巻で終わりますか?

本作は「短編集」ですので、基本的にはこの一冊で完結しています。

物語の結末が気になってモヤモヤする……ということもありませんので、安心して手に取っていただけます。

ただし、あまりにもキャラクターたちが魅力的すぎて、「彼らのその後がもっと見たい!」と続編を希望したくなってしまうかもしれません。そんな時は、ぜひ出版社へのアンケートやSNSで感想を伝えてみましょう。皆さんの声が、続編への扉を開く鍵になるかもしれませんよ。

Q5: 紙の本と電子書籍、どちらがお得ですか?

物語の内容自体はどちらも同じですが、多くの電子書籍ストアでは「電子版限定特典」として、描き下ろしの1ページ漫画などが付与されています。

少しでも多くのエピソードを読みたい!という方や、場所を取らずにスマホでいつでも読みたいという方には、電子書籍版がおすすめです。

一方で、本作は表紙のイラストも非常に素敵です。青空を背景にした爽やかなデザインは、本棚に飾っておくだけでも部屋が明るくなるような雰囲気を持っています。「紙の質感を楽しみたい」「友達に貸して布教したい」という方は、ぜひ紙の単行本を手に取ってみてください。

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さいごに

ここまで、漫画『いつまでも青い春』の魅力をたっぷりとご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

私たちは大人になるにつれて、いつの間にか「自分らしさ」や「本当に好きなこと」を後回しにしてしまいがちです。社会的な責任や、誰かのための役割を果たすことに必死で、自分自身の心の声を無視してしまうこともあります。

でも、この漫画は教えてくれます。

青春とは、特定の年齢や時期を指す言葉ではないのだと。

心が何かにときめいた瞬間、何かに夢中になって時間を忘れた瞬間、そこがあなたの「青春」の始まりなのだと。

消しゴムのカスに命を懸けたっていい。

おばあちゃんになっても、恋する乙女に戻ったっていい。

大切なのは、他人の目や世間の常識ではなく、あなた自身の心が「楽しい」と感じているかどうかです。

この『いつまでも青い春』という作品が、あなたの心の中に眠っている「青い春」の種に水をやり、鮮やかな花を咲かせるきっかけになることを願っています。

読み終わった後、きっとあなたは空を見上げて、大きく深呼吸をしたくなるはずです。

そして、明日からの毎日が、今までよりもほんの少しだけ、輝いて見えるようになっていることでしょう。

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