はじめに:時給3000円の恋人契約!?
「私の恋人になってください もちろん報酬はお支払いします」
もし、ある日突然、息をのむような美少女からこんな提案をされたら、あなたはどうしますか?
しかも、その報酬は「時給3000円」。破格の条件です。
こんな夢のような(しかし、どこか奇妙な)提案から始まるのが、今回ご紹介する一二三書房発の話題の漫画『お嬢さんの契約カレシ。』です。
物語を動かすのは、「お金で買えないものはない」と信じる“守銭奴イケメン”の大学生と、「映画のような恋がしたい」と願う“社長令嬢”。
一見、交わるはずのない二人が「雇用契約」という形で結びつく、この風変わりなラブストーリー。なぜ今、これほどまでに読者の心を掴むのでしょうか?
この記事では、そんな『お嬢さんの契約カレシ。』の基本的な情報から、物語の核心的な魅力、そして制作陣のこだわりに至るまで、徹底的に解剖していきます。偽りの関係から始まる、本物のときめきを探している方は必見です。
『お嬢さんの契約カレシ。』基本情報
まずは、作品の基本的な情報を表でご紹介します。本作の豪華な制作体制にもご注目ください。
| 項目 | 内容 |
| 作品名 | お嬢さんの契約カレシ。 |
| 原作 | 織島かのこ |
| 漫画 | 咲月晴 |
| キャラクター原案 | 白谷ゆう |
| 出版社 | 一二三書房 |
| 掲載レーベル | ラワーレコミックス |
| ジャンル | 少女漫画 / 女性マンガ、恋愛、契約恋愛、身分差、大学生 |
この表を見てお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、本作は「原作」「漫画」に加えて、「キャラクター原案」がクレジットされています。
キャラクター原案を担当されているのは、『鬼の花嫁』シリーズなど、数々の大ヒット恋愛小説の挿絵を手掛ける、大人気イラストレーターの白谷ゆう先生です。
物語の面白さはもちろんのこと、ビジュアル面でも「女性読者に最高のときめきを届ける」という、出版社の強い意志が感じられる布陣となっています。
作品概要:「愛」をお金で買うお嬢様
「あなたの愛、私に買い取らせていただけませんか?」
愛をお金で買う。そんなことは可能なのでしょうか。
本作のヒロインである大金持ちの社長令嬢・御陵雛乃(みささぎ ひなの)は、それを本気で実行しようとします。
彼女が契約相手に選んだのは、山科俊介(やましな しゅんすけ)。
彼は、ある過去の出来事から「お金で買えないものはない」という信条を持つ、イケメンながら「超が付くほどの守銭奴」な大学生です。
「映画のような恋がしたい」けれど、自分ではその方法がわからないお嬢様。
「お金が欲しい」けれど、愛や恋には冷めている守銭奴の青年。
まさに出会うべくして出会った(?)二人の利害は一致。
こうして、連絡先の交換ではなく「雇用契約書」が取り交わされ、「時給3000円」の報酬で進行する「業務としての恋」がスタートするのです。
あらすじ:偽りの恋が始まるまで
お金至上主義の大学生・山科俊介は、ある日ひょんなことから合コンに参加することになります。乗り気ではなかったものの、そこで彼は浮世離れした雰囲気を持つ一人の女性と出会います。
彼女こそが、大企業の社長令嬢・御陵雛乃。
後日、再び俊介の前に現れた雛乃は、彼に一枚の書類を差し出します。それはラブレターでも連絡先でもなく、なんと「雇用契約書」。
提示された業務内容は「御陵雛乃の恋人になること」、そして報酬は「時給3000円」という破格の条件でした。
実は雛乃には、将来「親の決めた相手と結婚することが決まっている」という、逃れられない運命があったのです。
決められた結婚を半年後に控えた彼女は、その短い期間だけでもいい、たった一度でいいから、夢にまで見た「映画のような恋」を経験してみたい、と切実に願っていました。
お金に執着する俊介は、このあまりにも「条件の良い」アルバイトに惹かれ、彼女の申し出を受け入れます。
こうして、お嬢様の切実な夢と、守銭奴イケメンの打算が交差し、タイムリミット付きの「身分違いな2人による偽りの恋人期間」が幕を開けることになったのです。
本作の魅力:契約が「本物」に変わる時
『お嬢さんの契約カレシ。』が多くの読者を夢中にさせる理由は、その巧みな設定と、そこから生まれるキャラクターたちの切実な心の動きにあります。
魅力1:期限付きの「ビジネス」という名の恋
本作のキモは、何と言っても「時給3000円」と「半年後」の婚約という、明確な条件とタイムリミットです。
二人の関係は「恋愛」ではなく、あくまで「業務」。だからこそ、偽りのデートを重ねてお互いに惹かれ始めても、俊介は「所詮 自分たちは『期間限定の恋人契約』だから」と、無意識にブレーキを踏んでしまいます。
読者レビューでも「あくまでビジネスライクな関係の偽物の恋人だったはずなのに、早々に二人ともが恋に落ちてしまう。でも、当人たちはそれを決して認めない」と指摘されている通り、「好きになってはいけない」「本気になったら契約違反だ」という葛藤が、二人の距離を近づけたり、遠ざけたりする絶妙なドラマを生み出しています。
魅力2:ギャップに満ちた愛すべき主人公たち
主人公たちの「ギャップ」も大きな魅力です。
主人公の俊介は「守銭奴イケメン」。お金にがめつい男性は敬遠されがちですが、彼がそこまでお金に執着するのには、原作小説で語られる「しょうがない」と思わず同情してしまうような、切ない過去が関係しています。
一方のヒロイン・雛乃も、最初は「冷たいお嬢様」という印象。しかし、俊介との「業務」であるデートを重ねる中で、世間知らずで純粋な一面や、「驚くほど可愛らしい」素顔を見せ始めます。
読者からも「(雛乃が)かわいい」という声が多く上がっており、クールな仮面の下に隠された彼女の素顔に、俊介と一緒に読者も惹きつけられていくのです。
魅力3:「契約」が「本物」に変わる丁寧な描写
本作は、二人が急に恋に落ちるようなご都合主義的な展開はありません。
「偽りのデート」を一つひとつ重ねる中で、お互いの意外な一面を知り、理解し、ゆっくりと惹かれ合っていきます。
読者からも「真逆の二人が近づいていく過程が丁寧でとても良い」と高く評価されているように、最初は「契約だから」と割り切っていた俊介が、雛乃の純粋さに触れ、「風変わりな雇用関係は意外と楽しい」と感じ始める心の変化が、非常に説得力を持って描かれています。
「契約」という偽りの関係が、「本物」の絆に変わっていく瞬間こそが、本作最大の読みどころと言えるでしょう。
主要キャラクターの紹介
この魅力的な「契約恋愛」を繰り広げる二人の主人公をご紹介します。
山科俊介 (やましな しゅんすけ): お金が全ての守銭奴イケメン
見た目は完璧なイケメン大学生。しかし、その内面は「お金で買えないものはない」と豪語するほどの徹底した守銭奴です。
彼がそこまでお金に執着するのには、彼自身の過去が深く関係しています。
雛乃からの「時給3000円」という破格の申し出を、「効率の良いアルバイト」としてビジネスライクに引き受けます。しかし、クールに見えて実は純粋な雛乃と接するうち、割り切れない感情が芽生え始め、自分自身の信条との間で葛藤することになります。
御陵雛乃 (みささぎ ひなの): 恋に憧れるクールな社長令嬢
大企業の社長令嬢で、誰もが振り返る美貌の持ち主。一見すると「冷たいお嬢様」で、感情を表に出すことはありません。
しかし、その胸の内には「映画のような恋がしたい」という、乙女チックで純粋な夢を秘めています。
半年後に迫った「親の決めた結婚」を前に、俊介の「愛」をお金で「買う」ことで、人生最初で最後の夢を叶えようとします。俊介との偽りのデートの中で、初めての感情に戸惑いながらも、少しずつ彼に惹かれていきます。
Q&A:お嬢さんの契約カレシ。深掘り
ここでは、作品をさらに深く知るためのQ&Aをお届けします。
Q1: この漫画に原作はありますか?
はい、原作があります。
本作は、織島かのこ先生による同名の小説が原作となっています。
もともとは「小説家になろう」や「カクヨム」といった大手Web小説投稿サイトで連載されていた人気作品で、その後「一二三文庫」から小説(ライトノベル)として書籍化されました。
漫画版は、この大人気小説を原作として、咲月晴先生がコミカライズを担当されている作品です。物語の展開が気になる方は、小説版からチェックするのもおすすめです。
Q2: どんな人におすすめですか?
以下のような方に特におすすめしたい作品です。
- 「契約恋愛」や「身分差ラブコメ」といった王道のシチュエーションが好きな方
- 少女漫画や女性マンガ、特に「女性向け」の甘くて切ないロマンス作品をお探しの方
- 「偽りの関係が本物になる」という、じれったくも最高にときめく展開を味わいたい方
- ただ甘いだけの物語ではなく、「切なさ」や「葛藤」が丁寧に描かれる、読み応えのあるストーリーを求めている方
Q3: 著者・作家の先生について教えて!
本作は、各分野のスペシャリストが集結した「オールスターチーム」によって制作されています。
- 原作:織島かのこ先生
恋愛小説を主戦場とされている実力派の作家さんです。『甘党男子はあまくない』で第8回カクヨムweb小説大賞のライトノ芸部門で《大賞》を、『ビューティフルワールド』で第15回GA文庫大賞《銀賞》を受賞されるなど、輝かしい受賞歴をお持ちです。 - 漫画:咲月晴先生
本作のコミカライズを担当されています。過去作に『ふたりでアフタヌーンティーを』などがあり、読者からは「2人が可愛くて見ていられる」と評されるような、キャラクターの魅力を最大限に引き出す繊細で可愛らしい画風が持ち味です。 - キャラクター原案:白谷ゆう先生
『鬼の花嫁』シリーズや『京都伏見は水神さまのいたはるところ』、『狼様の運命の花嫁』など、数えきれないほどの大ヒット恋愛小説の挿絵を手掛ける、超人気のイラストレーターさんです。「淡くやわらかな光の表現」が特徴的な、美しく幻想的なイラストで、本作の世界観の基盤を支えています。
Q4: 他の「契約恋愛」作品との違いは?
本作の最大の特徴であり、他の「契約恋愛」作品と一線を画すポイントは、その徹底した「ビジネス感」です。
多くの契約恋愛モノが、「婚約者のフリをする」といった口約束や状況的な理由で始まるのに対し、本作は明確に「雇用契約書」を取り交わし、「時給3000円」という「報酬(給与)」が発生する「業務」であると定義されます。
この「恋愛=労働」という特異な図式が、主人公・俊介の「守銭奴」というキャラクター設定と完璧に噛み合っています。
彼にとって、これは単なる「フリ」ではなく、時給が発生する真剣な「アルバイト」なのです。だからこそ、「これは業務だ」と一線を引こうとする彼の葛藤に、他の作品にはない強い現実的な裏付けが生まれています。
「お金で愛を買う」という雛乃の行動と、「お金のために愛を売る」という俊介の行動。この生々しいまでの「ビジネス感」こそが、本作独自のリアリティと、より深い葛藤を生み出しているのです。
さいごに:二人の「契約」の結末とは
「時給3000円の恋人」という、あまりにもビジネスライクな関係から始まった、俊介と雛乃。
しかし、契約(仕事)として偽りのデートを重ねるうちに、二人の間には計算では割り切れない、本物の感情が芽生え始めます。
読者レビューでも「丁寧でとても良い」と絶賛される、偽りが「本物」に変わるその瞬間。
しかし、二人には「半年後」というタイムリミットと、雛乃の「決められた結婚」という、あまりにも大きな壁が立ちはだかります。
二人が交わした「雇用契約書」は、果たして契約終了と共に破り捨てられてしまうのでしょうか。それとも、まったく別の契約書に変わる日が来るのでしょうか。
切なくて、もどかしくて、そして最高に「かわいい」二人の恋の行方を、ぜひ本編で見届けてあげてください。


