魔法少女の「その後」を知っていますか?
みなさん、漫画やアニメで世界を救った魔法少女たちが、そのあとどんな人生を送っているか考えたことはありますか?
華々しいパレード?それとも銅像が建つ?
いえいえ、現実はもっとシビアかもしれません。
今回ご紹介する『魔法少女・ぐるめぐり』は、まさにそんな「物語の結末の、さらにその先」を描いた衝撃的かつ心温まる作品です。
作者は『ちぃちゃんのおしながき』や『おくさん』で知られるグルメ漫画の名手・大井昌和先生。作画協力にいのまる先生を迎え、圧倒的な画力と飯テロ描写で私たちを魅了します。
9年にも及ぶ戦いを終え、平和になった世界。
しかし、彼女たちに残されたのは栄光ではなく、「魔法少女時代の記憶の封印」と、一般人としての「就職活動」でした。
忘れてしまったはずの絆を、美味しいご飯を通じて取り戻していく。
ちょっぴり切なくて、最高に美味しそうな「喪失と再生」の物語。
『衛宮さんちの今日のごはん』のTAa先生も絶賛したという本作の魅力を、たっぷりと語らせてください!
基本情報
| 項目 | 内容 |
| 作品名 | 魔法少女・ぐるめぐり |
| 著者 | 大井昌和(作画協力:いのまる) |
| 出版社 | 小学館 |
| 掲載媒体 | サンデーうぇぶり / マンガワン |
| ジャンル | アフターストーリー / グルメ / 日常 / ヒューマンドラマ |
| 巻数 | 第1巻(2025年11月19日発売予定) |
| 特典情報 | 単行本限定で「初期設定ラフ集」を収録 |
| 推奨読者 | 日常系漫画ファン、グルメ漫画ファン、心温まるストーリーを求めている人 |
作品概要
『魔法少女・ぐるめぐり』は、かつて英雄だった少女たちが、食を通じて再会し、自分探しの旅に出るロードムービー的なグルメ漫画です。
物語の背景にあるのは、日本の食文化を憎む「ダークキングダム」との9年間の激闘。
彼女たちは青春のすべてを捧げて世界を守り抜きましたが、その代償として魔法少女時代の記憶をすべて消され、社会へと放り出されてしまいます。
物語は戦いから3ヶ月後。
主人公の甘宮いちごが、リクルートスーツに身を包み、就職活動の面接会場にいるところからスタートします。
元・英雄が志望動機に悩み、お祈りメールに落ち込む。このリアルすぎる設定が、現代社会に生きる私たちの心にグサリと刺さります。
しかし、本作の真骨頂はここから!
実在する土地のソウルフード(月島のもんじゃ、博多の水炊きなど)を食べることで、封印された記憶が呼び覚まされるのです。
「美味しい!」という感情が、失われた過去への扉を開く鍵になる。
そんなドラマチックな展開と、こだわり抜かれた食事描写が見どころです。
あらすじ
かつて日本には、人知れず食文化を守り抜いた英雄たちがいました。
彼女たちの名は「マジカルテイスティ」。
リーダーの甘宮いちごを中心としたチームは、長きにわたる戦いの末、ついに平和を勝ち取りました。
けれど、それは「魔法少女」としての終わりの始まり。
「一般社会へ復帰するため、記憶を封印する」という掟により、彼女たちは互いのことも、戦いの日々もすべて忘れてしまいます。
それから3ヶ月後。
ごく普通の女子大生として就活に苦戦していたいちごは、面接会場で一人の女性・汐見海(しおみ・うみ)と運命の再会を果たします。
初対面のはずなのに、なぜか懐かしい。
なんとなく一緒にご飯を食べることになった二人が向かったのは、東京・月島。
鉄板の上で踊るもんじゃ焼きの香り、熱々の旨味。
それを口にした瞬間、いちごの脳裏に閃光のような記憶が蘇ります。
「私……この味を、誰かと一緒に食べていた気がする」
月島での再会、そして博多への旅立ち。
博多ラーメン、あまおうパフェ、水炊き……。
美味しいものを食べるたび、少しずつ繋がっていく記憶のパズル。
これは、記憶をなくした元・魔法少女たちが、日本の食を巡りながら、自分たちの「生きた証」と「これからの夢」を見つける、美味しくて泣ける卒業旅行の物語です。
魅力、特徴
就活生×元魔法少女というエモすぎる設定
本作が他のグルメ漫画と一線を画すのは、主人公たちが「就活中」であるという点です。
世界を救うほどの力を持っていたのに、今は面接官の顔色を伺い、社会の厳しさに直面している。このギャップがたまりません。
「自分には何もない」と悩む彼女たちが、食事の時だけ見せる心からの笑顔は、本当に輝いて見えます。
働くことに疲れた大人や、これから社会に出る学生さんにこそ読んでほしい、共感必至のドラマがそこにあります。
大井昌和先生×いのまる先生が描く至高の飯テロ
『ちぃちゃんのおしながき』の大井先生ならではの、思わず喉が鳴るようなグルメ描写は健在!
さらに、いのまる先生の作画によって、料理のツヤや湯気、そしてキャラクターの幸せそうな表情がより魅力的に描かれています。
特に注目してほしいのが「食べる瞬間の顔」。
一口食べた瞬間にパァッと花が咲いたような表情になる彼女たちを見ているだけで、日頃のストレスが浄化されていくようです。深夜に読むときは空腹に注意してくださいね!
「味覚」が繋ぐ記憶のミステリー
ただ食べるだけじゃない、記憶を取り戻すというミステリー要素も本作のスパイスです。
いちごと海は、最初はただの「就活仲間」として食事を共にしますが、味覚を通じて過去の絆を思い出していきます。
「なぜかこの食べ方を知っている」
「この味を共有した誰かがいたはず」
読者は彼女たちの過去を知っていますが、本人たちは手探り状態。そのもどかしさと、記憶が繋がった瞬間のカタルシス(解放感)は鳥肌モノです。
切ないけれど温かい、極上のヒューマンドラマを味わえます。
主要キャラクターの簡単な紹介
甘宮いちご:就活連敗中の元・絶対的センター
本作の主人公で、かつては「甘味の天使・アマミテイスティ」としてチームの真ん中にいた伝説の魔法少女。
決め台詞は「おまちどうさま!!」。
現在はその記憶を失い、連戦連敗の就職活動に心が折れかけています。
性格は天真爛漫で、食べることが大好き!美味しいものを目の前にすると、悩みなんて忘れて全力で食らいつきます。
その食べっぷりの良さと、時折見せる寂しげな表情のギャップが彼女の最大の魅力です。
汐見海:記憶の鍵を握るクールビューティー
いちごが面接会場で出会った、クールな雰囲気の女性。
彼女もまた元・魔法少女であり、かつてはいちごの相棒的な存在でした(名前からして「塩」や「海」の属性だったのかも?)。
冷静で理知的な性格ですが、いちごのペースに巻き込まれて一緒にグルメ旅をすることに。
いちごのボケに鋭くツッコミを入れつつも、誰よりも彼女のことを気にかけている優しいお姉さん的存在です。
Q&A
Q1: 原作はあるの?アニメ化は?
本作は大井昌和先生による完全オリジナルの漫画作品です!
小説やアニメのコミカライズではありませんが、『ちぃちゃんのおしながき』などで培われたグルメ漫画の面白さは保証付き。
第1巻には、連載前の貴重な「初期設定ラフ集」も収録されているので、ファンなら絶対に見逃せませんよ!
Q2: どんな人におすすめ?
- 『衛宮さんちの今日のごはん』のような、戦いの後のほのぼの日常系が好きな人
- 美味しいご飯の絵を見て癒やされたい人
- 「就活」や「社会人生活」にちょっとお疲れ気味の人
- 魔法少女というジャンルの新しい切り口を楽しみたい人
Q3: 作者の大井昌和先生ってどんな人?
大井昌和先生は、グルメ漫画や4コマ漫画界の実力派!
代表作『ちぃちゃんのおしながき』は、小料理屋を舞台にした作品として長く愛されました。他にも『おくさん』などのヒット作があり、コメディからシリアスまで描ける幅広い表現力が魅力です。
本作では作画協力にいのまる先生を迎え、さらにパワーアップした画面作りをされています。
Q4: どこで読めるの?
漫画アプリ「マンガワン」や「サンデーうぇぶり」で連載中です!
基本的には毎週金曜日に更新されています。
最新話をリアルタイムで追いかけたい方はアプリをチェックするのがおすすめ。読者のコメント欄も盛り上がっていて、みんなで「美味しそう〜!」と共感し合うのも楽しいですよ。
Q5: タイトルの「ぐるめぐり」って?
おそらく「グルメ」と「巡り(めぐり)」、そして「巡り会い」を掛けた素敵なタイトルです。
美味しい食事、全国を巡る旅、そしてかつての仲間との再会。
この作品の大切な要素がすべて詰まった言葉ですね。
さいごに
『魔法少女・ぐるめぐり』は、ただ可愛い女の子がご飯を食べるだけの漫画ではありません。
それは、大きな役目を終えた人たちが、喪失感を抱えながらも、日常の中にある「小さな幸せ」を見つけ出し、再び自分の足で歩き出すまでの再生の記録です。
9年間守り続けた平和な世界で、今度は自分自身のためにご飯を味わう彼女たち。
その姿は、忙しい日々に追われて食事をおろそかにしがちな私たちに、「食べることは生きること」だと優しく教えてくれます。
月島のもんじゃ焼きも、博多の水炊きも、この漫画を読めばきっと「特別な味」に変わるはず。
ページをめくるたびに、お腹が空いて、心が温かくなる。
そんな素敵な卒業旅行に、あなたも同行してみませんか?
魔法よりも素敵な「美味しい時間」が、あなたを待っていますよ。


