日々の仕事や家事、人間関係に追われて、知らず知らずのうちに心が張り詰めてはいませんか?
「ちゃんとしなきゃ」「もっと頑張らないと」
そんな風に自分を追い込んでしまう真面目な方にこそ、ぜひ手に取っていただきたい一冊があります。それが、今回ご紹介する漫画『小林一家は今日も「ま、いっか!」』です。
著者は、InstagramをはじめとするSNSで絶大な人気を誇る漫画家・小林潤奈さん。フォロワー数はなんと19万人を超え(2025年9月時点)、多くの読者がその飾らない等身大の姿に共感し、日々の疲れを癒やしています。
この作品の最大の魅力は、タイトルにもある通り、小林家を包み込む「ま、いっか!」という魔法の言葉にあります。
どんなに失敗しても、恥ずかしい思いをしても、家族みんなで笑って「ま、いっか」と流してしまう。その潔さと温かさは、読む人の肩の荷をふっと下ろしてくれます。
今回の記事では、この作品の基本情報から、思わず笑ってしまうあらすじ、そして個性豊かなキャラクターたちの魅力を、余すところなくたっぷりとご紹介していきます。
読み終わる頃には、きっとあなたも「今日はもう頑張らなくていいか、ま、いっか!」と、少しだけ自分に優しくなれるはずです。
それでは、愛すべき小林家の世界へ一緒に飛び込んでみましょう。
基本情報
まずは、この作品を書店やオンラインショップで探すための基本的な情報をチェックしておきましょう。
| 項目 | 内容 |
| 作品名 | 小林一家は今日も「ま、いっか!」 |
| 著者名 | 小林 潤奈(こばやし じゅんな) |
| 出版社 | 株式会社 主婦の友社 |
| カテゴリ | 読み物・エンタメ・写真集(コミックエッセイ) |
| ページ数 | 160ページ |
| 判型 | A5判 |
| 定価 | 1,430円(税込) |
作品概要
『小林一家は今日も「ま、いっか!」』は、著者である小林潤奈さんが、ご自身の家族との日常をユーモアたっぷりに描いたコミックエッセイです。
もともとは、自身のブログ「小林おでぶろぐ。」やSNS上で発表され、多くの「いいね」や共感のコメントを集めていたエピソードがベースになっています。
しかし、単なる「ブログのまとめ本」ではありません。
書籍化にあたり、既存のエピソードにも大幅な加筆修正が加えられているほか、本書でしか読めない描き下ろしエピソードがなんと50ページ以上も収録されています。
Webで読んでいたファンにとっても、初めて読む読者にとっても、満足度の高い「完全版」と言える内容に仕上がっています。
本作のテーマは、ずばり「家族の肯定感」です。
昭和気質だけどどこか抜けているお父さん、優しくて料理上手だけど時々大胆なお母さん、そして著者のよき理解者である姉の万里菜(まりな)さん。
この4人と、愛犬のちゃめちゃん・ハニィちゃんが繰り広げる毎日は、決して特別なことばかりではありません。
むしろ、ダイエットに挫折して夜中に唐揚げを食べたり、家族写真を撮るのにてんやわんやしたりと、どこの家庭にもありそうな「ささやかな事件」の連続です。
けれど、そんな何気ない日常を「ま、いっか!」と笑い飛ばす小林家の姿は、現代社会で生きる私たちに「幸せって、こういうことだよね」と再確認させてくれます。
「読むとだんだん実家に帰りたくなる」というキャッチコピーが付けられているように、読者の心にある「家族の温かい記憶」を呼び覚ましてくれる、ヒーリング効果抜群の作品なのです。
あらすじ
物語は、愛知県出身の小林家を舞台に、オムニバス形式のエピソードで進行します。
本書は大きく5つの章と特別収録で構成されており、それぞれ異なった角度から小林家の魅力に迫ります。
第1章 小林家の日常編
ここでは、現在進行系の小林家のドタバタな毎日が描かれます。
食べることが大好きな小林姉妹が、「今日こそは痩せる!」と決意したそばからお母さんの手料理の誘惑に負ける様や、お父さんの予期せぬ天然な言動に家族全員が振り回される様子など、思わず「あるある!」と膝を打ちたくなるエピソードが満載です。
第2章 小林家の人生の学び編
社会に出た著者が直面する理不尽な出来事や、将来への不安。
そんな時、小林家の面々がどのような言葉をかけ、どのように支えてくれたのかが描かれます。
ただ笑えるだけでなく、人生を楽に生きるためのヒントや、家族だからこそ言える厳しいけれど温かいアドバイスが心に響きます。
第3章 あの頃の小林家編
時間を少し巻き戻して、姉妹の幼少期や学生時代のエピソードが登場します。
今でこそ仲良しな家族ですが、反抗期があったり、姉妹喧嘩をしたりといった過去も。
家族の歴史を振り返ることで、現在の絆がどのように育まれてきたのかを知ることができます。
第4章 小林姉妹!編
ファンの間でも特に人気の高い、姉・万里菜さんとのエピソードに焦点を当てた章です。
「小林姉妹(コバヤシスターズ)」として活動する二人の、息の合った掛け合いは必見。
お互いのコンプレックスを笑い合い、励まし合う姿は、まさに「最強のパートナー」です。
第5章 小林家の愛情編
ここでは、LINEマンガのコンテストで特別賞を受賞した「両親のなれそめ」など、小林家のルーツに迫る重要エピソードが収録されています。
お父とお母さんがどのように出会い、愛を育み、そして小林家を築き上げてきたのか。
普段は照れくさくて聞けないような両親の恋物語は、読んでいるこちらまでドキドキしてしまうような純愛ストーリーです。
特別収録 たいへんよくできました!私の初恋
さらに、本書だけの特別編として、著者の甘酸っぱい初恋の思い出が描かれます。
うまくいかなかったこと、恥ずかしかったこと、それらすべてを含めて「たいへんよくできました!」と自分を褒めてあげたくなるような、切なくも前向きなエピソードです。
魅力・特徴
ここでは、数あるコミックエッセイの中で、なぜ本作がこれほどまでに支持されているのか、その具体的な魅力と特徴を深掘りしていきましょう。
魔法の合言葉「ま、いっか!」がもたらすカタルシス
本作を貫く最大のテーマであり、魅力でもあるのが「ま、いっか!」という精神です。
現代人は、仕事でもプライベートでも「正解」を求められがちです。失敗は許されない、効率的に生きなければならない。そんなプレッシャーに常に晒されています。
しかし、小林家のお父さんは、何が起きても慌てず騒がず「ま、いっか」と受け流します。
レビューにもあるように、子供が失敗して落ち込んでいる時に、親がこのスタンスでいてくれることがどれほど救いになるか。
読者は、小林家のこの姿勢を通じて「自分も、もう少しテキトーでいいのかもしれない」「失敗しても世界は終わらない」という安心感(カタルシス)を得ることができるのです。この「許し」の感覚こそが、本作が多くの疲れた大人たちに処方される「読む薬」である理由です。
読むと実家に帰りたくなる「圧倒的な家族のリアル」
「読むとだんだん実家に帰りたくなる!?」というキャッチコピーは、決して大げさではありません。
小林潤奈さんの描く家族の姿は、美化されすぎた理想の家族ではなく、非常に人間臭く、リアルな「実家」そのものです。
例えば、大人になってから改めて家族写真を撮りに行くエピソード。
気恥ずかしさがありながらも、親が歳をとったことを実感したり、昔とは違う距離感を再確認したりする描写は、多くの大人が共感するポイントです。
また、実家特有の「なぜか大量に出てくる揚げ物」や「親の謎のファッションセンス」など、ディテールが細かいため、読者は自分の記憶の中の家族と重ね合わせ、ノスタルジーに浸ることができます。
欲望に忠実な「食」と「ダイエット」の終わらない戦い
小林潤奈さんの作品を語る上で欠かせないのが、「食欲」との戦いです。
前作『小林姉妹はあきらめない!』や、レシピ本『禁断の変態ごはん』でも描かれている通り、著者は「食べるのが大好き」な女性です。
「痩せたい」と口では言いつつ、目の前のフライドポテトや唐揚げには抗えない。
SNS映えする写真を撮ろうとしても、指がむくんでいて映えない。
こうした「意識高い系になりきれない」姿を隠さず、むしろ自虐的に笑いに変えるスタイルは、同世代の女性から圧倒的な支持を得ています。
「私だけじゃないんだ」という連帯感を生み出し、コンプレックスさえもエンターテインメントに昇華させる手腕は見事です。
50ページ以上の描き下ろしによる「物語」としての深み
ブログやSNS発の漫画は、どうしても「短いネタの寄せ集め」になりがちですが、本作は書籍化にあたり50ページ以上もの描き下ろしが加えられています。
これにより、単発のギャグマンガとしてだけでなく、小林家という一つの家族の「歴史」や「成長」を感じられる構成になっています。
特に「両親のなれそめ」から現在に至るまでの流れは、一本の映画を観たような満足感を与えてくれます。
Webで無料で読める時代だからこそ、あえてお金を出して買う価値のある「まとまった物語」としての完成度が追求されています。
愛犬・愛猫たちが提供する「究極の癒やし」
小林家の一員であるペットたち、ちゃめちゃんとハニィちゃんの存在も本作の大きな魅力です。
「無償ではお手をやらない」という現金な一面や、家族が落ち込んでいるときに寄り添ってくれるツンデレな行動など、動物好きにはたまらないエピソードが散りばめられています。
人間たちのドタバタ劇の合間に、彼らの無垢(あるいは計算高い?)な姿が挿入されることで、読者は二重の意味で癒やされます。
彼らもまた、「ま、いっか!」の精神を体現する重要な家族なのです。
主要キャラクターの簡単な紹介
小林家を彩る、個性的で愛すべきメンバーたちをご紹介します。
父:昭和気質な乙女おじさん
一見すると昭和の頑固親父のような風貌ですが、その実態は誰よりもマイペースで「テキトー」な性格の持ち主。
家族がパニックになっていても、彼だけは「ま、いっか」と動じません(あるいは聞いていません)。
しかし、その内面には意外にも「乙女」な心が宿っており、可愛らしいものを好んだり、娘たちの言動に一喜一憂したりするギャップが魅力。
家族を支える大黒柱でありながら、一番のいじられキャラでもあります。
母:優しさと唐揚げの達人
いつもニコニコと優しく家族を見守るお母さんですが、ここぞという時の行動力と思い切りの良さは家族一。
彼女の作る料理、特に唐揚げとフライドポテトは絶品で、小林家の胃袋をガッチリと掴んで離しません(そして娘たちのダイエットを阻みます)。
お父さんとの夫婦漫才のようなやり取りは、長年連れ添った夫婦ならではの阿吽の呼吸を感じさせます。
姉(万里菜):最強のパートナーにしてライバル
通称「お姉ちゃん」。著者・潤奈さんの実の姉であり、活動を共にする「小林姉妹」の片割れ。
妹と同様に食べることが大好きで、「脂肪が充実した体=シボ充」などの名言(迷言?)を生み出すセンスの持ち主。
かつてはいじめっ子に対して独自の理論で対抗するなど、独特の強さと賢さを兼ね備えています。
妹にとっては、一番の遊び相手であり、相談相手であり、共にダイエットに挫折する戦友です。
著者(小林潤奈):愛すべき万年ダイエッター
本作の作者であり、小林家の次女。1995年愛知県生まれ。
美味しいものが大好きで、常にお腹周りや二の腕を気にしているけれど、美味しいごはんの誘惑には勝てない正直な女性。
家族へのツッコミ役でありながら、自身もかなりのボケ属性を持っています。
彼女の視点を通して描かれる世界は、どんなに情けない失敗も「笑えるネタ」に変わり、読者に元気を与えてくれます。
ちゃめ&ハニィ:あざとかわいい毛玉たち
小林家のアイドルである愛犬たち。
「おやつ」という報酬がないと芸をしないドライな一面を見せたかと思えば、全力の愛で家族を癒やす一面も。
彼らが登場するコマは、それだけで癒やし効果抜群。
小林家の人間たちがどんなに騒いでいても、我関せずといった様子で過ごしている姿がまた愛おしい存在です。
気になる疑問をQ&Aで解決!
作品について、よくある疑問や気になるポイントをQ&A形式でまとめました。
Q1: 原作があるかどうかの情報
この作品は、著者である小林潤奈さんのブログ『小林おでぶろぐ。』や、Instagram、Twitter(現X)等のSNSで発表されたコミックエッセイがベースになっています。
しかし、単なる再録ではありません。書籍化にあたり、エピソードの選定、大幅な加筆修正、そして50ページ以上の完全描き下ろしが加えられています。
したがって、「原作」はご自身のブログですが、本書はそれを再構成・パワーアップさせた「決定版」という位置づけになります。
Q2: おすすめの対象
以下のような方に特におすすめです。
- お疲れ気味の方:仕事や育児、家事に追われて、心が少し疲れている方。
- 完璧主義の方:「こうあるべき」という考えに縛られて苦しくなっている方。
- 実家が恋しい方:進学や就職で一人暮らしをしていて、家族の温かさが恋しい方。
- 笑いたい方:難しいことを考えずに、ただただ笑ってリフレッシュしたい方。
- 動物好きの方:犬や猫との生活に共感したい方。レビューでは、30代の子育て世代から50代の親世代まで、幅広い層から共感の声が寄せられています。
Q3: 作者情報・過去の作品
著者の小林潤奈(こばやし じゅんな)さんは、1995年生まれ、愛知県出身の漫画家・イラストレーターです。
2016年からTwitterで「小林姉妹」として投稿を開始し、ブログ『小林おでぶろぐ。』でブレイクしました。
過去の作品には、
- 『小林姉妹はあきらめない!』(KADOKAWA):体型や非リア充な日常を赤裸々に描いたコミックエッセイ。
- 『禁断の変態ごはん』(宝島社):ハイカロリーで背徳感満載の欲望全開レシピ本。があります。どの作品も、飾らない人柄とユーモアのセンスが光っています。
Q4: 電子書籍と紙の本、どちらが良いですか?
どちらも内容は同じですが、それぞれの良さがあります。
紙の本は、手書き文字の温かみやイラストの雰囲気を直接感じられ、パラパラとめくって好きなページから読むのに適しています。また、プレゼントとしても喜ばれます。
電子書籍は、スマホやタブレットに入れていつでもどこでも読める手軽さが魅力です。通勤中やちょっとした待ち時間に読んで元気をチャージしたい方には電子版がおすすめです。
ただし、レビューの中には「背景の色と文字が同化して読みづらい箇所があった」という意見もありましたので、心配な方は画面の明るさを調整できる電子書籍リーダーか、紙の本を選ぶと良いかもしれません。
Q5: 読んでいて悲しくなるような展開はありますか?
基本的には「爆笑」と「癒やし」がメインの明るい作品ですので、安心して読んでいただけます。
ただし、「両親のなれそめ」や「初恋」のエピソード、また「人生の学び」編などでは、感動してホロリと涙が出るような場面もあります。
しかし、それらは悲しい涙ではなく、心が温かくなるような涙です。
読後感は非常に爽やかで、「明日も頑張ろう」という前向きな気持ちになれることをお約束します。
さいごに
ここまで、『小林一家は今日も「ま、いっか!」』の魅力をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
「ま、いっか!」
このたった5文字の言葉には、私たちが忘れかけている「自分を許す優しさ」と「家族を信じる強さ」が込められています。
失敗してもいい、カッコ悪くてもいい。
笑って受け入れてくれる場所があるなら、人生はそれだけで十分に楽しい。
小林さん一家の姿は、そんな当たり前だけど大切なことを、改めて私たちに教えてくれます。
もし今、あなたが何かに悩んでいたり、心が少し窮屈に感じていたりするなら、ぜひこの本を開いてみてください。
ページをめくるたびに、小林家の笑い声が聞こえてきて、読み終わる頃にはきっと、あなた自身の心も「ま、いっか!」と軽くなっているはずです。
書店で見かけた際は、ぜひその温かい表紙を手に取ってみてくださいね。
小林一家が、とびきりの笑顔と「適当さ」で、あなたを待っています。
そして、読み終えたらぜひ、久しぶりに実家へ連絡を入れてみてはいかがでしょうか。きっと、懐かしい声があなたを癒やしてくれるはずです。


