まるで「セカイ系」×「きらら」の奇跡!話題の新作をご紹介
みなさんは、ふと夜空を見上げたときに「もう世界なんて終わってしまえばいいのに」と願ったことはありませんか。
仕事で失敗したとき、人間関係に疲れたとき、あるいは漠然とした不安に押しつぶされそうなとき。そんな誰しもが一度は抱く暗い感情が、もし本当に現実を変えてしまったとしたら……。
今回ご紹介する漫画『内木小森のひきこもごも生活』は、そんな衝撃的な「もしも」から始まる物語です。
「世界を、滅亡させてください!」
幼い少女の切実な願いに応えるように、本当に地球へ隕石が落ちてしまったあの日。それから7年もの間、自分の罪の重さに耐えかねて部屋に閉じこもっていた主人公・内木小森が、一人の少年の手によって再び外の世界へと踏み出す。
そんな、切なくも温かい「再生」のドラマが、繊細かつ愛らしい筆致で描かれています。
著者は、あのアニメ化作品『RPG不動産』を手掛けた険持ちよ先生。
先生特有の、柔らかく抱きしめたくなるような可愛らしいキャラクターたちが、荒廃した世界(といっても、私たちの日常と地続きのような不思議な世界)で懸命に生きる姿は、読む人の胸を強く打ちます。
「最近、心から感動できる漫画に出会っていない」
「日常系漫画が好きだけど、ただ可愛いだけじゃ物足りない」
そんなあなたにこそ読んでほしい、2025年最注目の青春恋愛グラフィティ。
この記事では、まだ本作を未読の方に向けて、そのあらすじや魅力、そして愛すべきキャラクターたちを余すところなくご紹介していきます。ネタバレは極力控えめに、でも作品の「尊さ」は全力でお伝えしますので、ぜひ最後までお付き合いください。
読み終わる頃には、きっとあなたも小森ちゃんの幸せを願わずにはいられなくなるはずです!
基本情報
まずは、本作の基本的な情報をチェックしておきましょう。
| 項目 | 内容 |
| 作品タイトル | 内木小森のひきこもごも生活 |
| 著者 | 険持ちよ |
| 出版社 | 芳文社 |
| 掲載誌・レーベル | COMIC FUZ / FUZコミックス |
| ジャンル | 青年マンガ / 学園 / 恋愛 / 日常 / ポストアポカリプス |
| 連載開始 | 2025年6月14日 |
作品概要
『内木小森のひきこもごも生活』は、芳文社の公式マンガアプリ「COMIC FUZ」にて連載されているオリジナル作品です。
著者の険持ちよ先生といえば、ファンタジー世界での不動産探しを描いた4コマ漫画『RPG不動産』が記憶に新しいですが、今作では「ストーリー形式」で、より深くキャラクターの心情に寄り添った物語を展開しています。
本作の最大の特徴は、「世界滅亡(未遂)」というハードなSF的設定と、芳文社作品らしい「優しい日常」が融合している点にあります。
いわゆる「セカイ系」——主人公の個人的な悩みと世界の存亡が直結している物語——の系譜を感じさせつつも、決して重苦しいだけの物語ではありません。
描かれるのは、壊れかけた世界で、それでも続いていく人々の営みと、そこで見つける小さな幸せ。
タイトルにある「ひきこもごも」は、「悲喜こもごも(悲しみと喜びが入り混じる複雑な感情)」と、主人公の「引きこもり」生活を掛けた、非常に秀逸なネーミングとなっています。
2025年12月1日に待望のコミックス第1巻が発売され、電子書籍サイトやSNSでは「設定の重さと絵柄の可愛さのギャップがすごい」「主人公を全力で応援したい」といった感想が続々と寄せられています。
現代社会に疲れた人々の心に寄り添う、優しさと癒やし、そして少しの切なさが詰まった、今まさに読むべき一冊と言えるでしょう。
あらすじ
物語の始まりは、主人公・内木小森(ないき こもり)がまだ8歳だった頃に遡ります。
何をやっても不器用で、周囲から認められず、実の親にすら「こんな子いらない」と拒絶されてしまった小森。
幼い彼女の心は深く傷つき、孤独な夜に、星空に向かって禁断の願いを口にしてしまいます。
「世界を、滅亡させてください!」
それは、誰もが抱くような一瞬の逃避願望に過ぎませんでした。
しかし、運命は残酷にもその願いを聞き入れてしまいます。本当に地球へと隕石が落下し、世界は大きな被害を受けてしまったのです。
幸いにも人類は滅亡を免れましたが、社会の形は大きく変わり、多くの傷跡が残されました。
「私のせいで、世界が壊れてしまった」
そう信じ込んだ小森は、罪悪感と恐怖に押しつぶされ、自室に鍵をかけます。
それから、7年。
小森は15歳になりました。
彼女は学生寮の一室で、誰とも顔を合わせず、息を潜めるようにして生きていました。
世界がどうなったのかも知らず、自分の時間は8歳で止まったまま。
そんな彼女の閉ざされた扉を、ある日、ノックする人物が現れます。
それは、かつて小森と仲の良かった幼馴染の少年・空(そら)でした。
「小森、外に出よう」
空の熱心な、そして変わらない優しさに満ちた呼びかけに、小森は震える手でドアを開けます。
7年ぶりに踏み出した外の世界。
そこで彼女が目にしたのは、滅びかけた……けれど、それでも美しく広がる空と、逞しく生きる人々の姿でした。
「こんな世界でも、こんな私でも、今から幸せを見つけたい」
これは、世界を滅ぼした(と思い込んでいる)内気な少女が、幼馴染の手を借りて再び歩き出し、恋や友情、そして生きる喜びを見つけていく、涙と笑顔の青春恋愛グラフィティです。
魅力、特徴
ギャップ萌え必至!可愛すぎる絵柄とシリアスな背景の化学反応
本作を語る上で欠かせないのが、険持ちよ先生が描く、とろけるように可愛らしいキャラクターデザインと、その背後にある「隕石落下後の世界」というシリアスな設定の絶妙なバランスです。
一見すると、ふわふわとした日常系漫画のように見えます。小森ちゃんは小動物のように愛らしく、空くんは爽やかで格好いい。しかし、ふとした瞬間に描かれる背景の瓦礫や、小森ちゃんの抱える「世界を壊した」というトラウマの描写が、物語にピリッとした緊張感を与えています。
このギャップがあるからこそ、日常の何気ない平和なシーン——例えば、二人でただ道を歩く、初めての場所でご飯を食べる——といった描写が、かけがえのない「奇跡」のように輝いて見えるのです。
「可愛い」だけで終わらない、心の奥底に響く深みが本作の最大の魅力と言えるでしょう。
共感せずにはいられない!「ネガティブかわいい」小森ちゃんの成長
主人公の小森ちゃんは、7年間も引きこもっていた筋金入りのネガティブ少女です。
口癖は心の中での謝罪。何かあるとすぐに「私なんて生きていてごめんなさい」と自虐的な思考に陥ってしまいます。
しかし、彼女はただウジウジしているだけのキャラクターではありません。
「変わりたい」「外の世界を知りたい」「幸せになりたい」
そんな切実な願いを胸に秘め、ガクガクと足を震わせながらも、勇気を振り絞って外の世界へ踏み出していくのです。
その姿は、痛々しいほどにいじらしく、読んでいると「頑張れ!」「大丈夫だよ!」と声をかけたくなってしまいます。
初めて見るスマートフォンの進化に驚いたり、久しぶりの対人会話で噛みまくったりするコミカルな一面も魅力的。
読者は、まるで親鳥のような気持ちで、彼女の小さな一歩一歩を見守ることになるでしょう。ユーザーレビューでも「キャラクターが好きになる」「応援したくなる」という声が多数挙がっています。
尊すぎる関係性!小森ちゃんを全肯定するスパダリ幼馴染・空くん
小森ちゃんを外の世界へ連れ出すキーパーソン、幼馴染の空くんの存在も本作の大きな見どころです。
彼は、小森ちゃんが部屋に閉じこもっていた7年間、ずっと彼女のことを見捨てず、気にかけ続けていました。
そして15歳になったタイミングで、決して無理強いすることなく、優しく手を差し伸べます。
久しぶりの再会でパニックになる小森ちゃんを落ち着かせ、彼女のペースに合わせて歩幅を調整し、世界を案内してくれるその姿は、まさに理想のヒーロー(スパダリ)。
彼の小森ちゃんに向ける眼差しは常に温かく、その言動の端々からは深い愛情が滲み出ています。
「世界を敵に回しても、僕だけは君の味方だ」と言わんばかりの彼の献身は、見ているだけで心が洗われます。
二人の関係は、単なる幼馴染以上の「絆」で結ばれており、そのじれったくも甘酸っぱい距離感(ラブコメ要素)には、全読者がニヤニヤすること間違いなしです。
「ポストアポカリプス×日常」が生み出す独特の情緒
「隕石が落ちた後の世界」という舞台設定が、物語に独特の「エモさ」を加えています。
文明が完全に崩壊したわけではなく、ギリギリのところで踏みとどまり、復興しようとしている世界。
壊れたビルの横で、新しい店がオープンしている。瓦礫の撤去作業の横で、学生たちが笑い合っている。
そんな「喪失」と「再生」が同居する風景は、過去のトラウマを抱えながら未来へ進もうとする小森ちゃんの心象風景とリンクしています。
「終わってしまった世界」ではなく、「これからまた始まる世界」。
この希望に満ちた世界観が、読者の心にもポジティブなエネルギーを届けてくれます。
険持ちよ先生の卓越した演出力と心理描写
前作『RPG不動産』や『アロマちゃんは今夜も恥ずかしい』などで培われた、コメディとシリアスを自在に行き来する演出力は、本作でさらに進化しています。
特に素晴らしいのが、小森ちゃんの表情の変化です。
恐怖に怯えて瞳を潤ませる表情、驚きに目を丸くする表情、そして、空くんに向けられた不器用ながらも精一杯の笑顔。
セリフがなくとも感情が伝わってくるような、雄弁な作画力には圧倒されます。
また、コマ割りや間の使い方も巧みで、小森ちゃんの心の鼓動や、二人の間に流れる静かな時間を追体験できるような構成になっています。
「漫画を読む」という体験を通じて、キャラクターの感情に深くダイブできる。そんな没入感の高い作品です。
主要キャラクターの簡単な紹介
内木小森(ないき こもり):世界を滅ぼしたと信じる、愛すべきひきこもり
本作の主人公。15歳の女の子。
8歳の時に「世界を滅ぼしてください」と願い、直後に隕石が落ちたことから、世界の崩壊は自分のせいだと信じ込んでいます。
その罪悪感から7年間、学生寮の自室に引きこもり、社会との関わりを断っていました。
性格は極度の内気で、自己肯定感はどん底。しかし、根は非常に素直で優しく、感受性が豊かです。
名前の通り「内気」で「小森」がちな生活を送ってきましたが、空の手引きによって外の世界へ。
7年間のブランクがあるため、世の中の常識や変化に疎く(浦島太郎状態)、その反応がいちいち新鮮で可愛らしいのが特徴。
「こんな世界でも、こんな私でも、今から幸せを見つけたい」という彼女の決意と成長が、物語のメインテーマです。
空(そら):小森を光へ導く、優しすぎる幼馴染
小森の幼馴染の少年。同い年の15歳。
小森とは対照的に、活動的でコミュニケーション能力も高い、爽やかな好青年です。
しかし、チャラチャラしているわけではなく、芯の通った優しさを持っています。
小森が引きこもっている間も、彼女のことを決して忘れることなく、ずっと気にかけていました。
小森が再び外に出るきっかけを作った張本人であり、彼女にとっては壊れた世界で唯一絶対の味方。
小森の過去の傷やトラウマを深く理解しており、彼女が怖がらないように、細心の注意を払ってサポートします。
その献身的な態度は、単なる幼馴染の枠を超えているようにも見え……?
小森ちゃんを守ろうとする彼の男らしい一面と、時折見せる年相応の少年の表情のギャップも魅力です。
Q&A
Q1: 原作はありますか?
いいえ、原作小説などは存在しません。
本作は、険持ちよ先生による完全オリジナルの漫画作品です。
先の展開を知っている人は(作者と担当編集以外)誰もいないため、読者全員で「次はどうなるんだろう!?」とハラハラドキドキしながら、リアルタイムで連載を楽しむことができます。
ネタバレを気にせず、純粋な気持ちで物語に没頭できるのはオリジナル作品ならではの醍醐味ですね。
Q2: どんな人におすすめですか?
本作は、以下のような方に特におすすめです!
- 『RPG不動産』や「まんがタイムきらら」系作品のファンの方:険持ちよ先生の描く、とびきり可愛い女の子たちと優しい世界観に癒やされたい方には至高の一作です。
- 純愛ラブコメ、幼馴染ものが好きな方:お互いを大切に想い合う、じれったくも尊い二人の関係性は、ラブコメ好きにはたまりません。
- 「再生」や「成長」を描いた人間ドラマが読みたい方:どん底の状態から、一歩ずつ前に進もうとする主人公の姿に、勇気をもらいたい方に最適です。
- 少し不思議な設定の日常系が好きな方:「ポストアポカリプス×日常」という独特のスパイスが効いた物語を楽しみたい方におすすめです。
- 最近、心から泣ける作品を探している方:切なさと温かさが同居するストーリーは、涙腺を刺激すること間違いなしです。
Q3: 作者の険持ちよ先生について教えて下さい。
険持ちよ(けんもつ ちよ)先生は、芳文社やスクウェア・エニックス、小学館など、幅広い出版社で活躍されている実力派の漫画家さんです。
代表作には、2022年にTVアニメ化もされた大人気作『RPG不動産』(芳文社)があります。こちらは異世界の不動産屋さんを舞台にしたファンタジー4コマで、可愛らしい絵柄とユニークな設定で多くのファンを魅了しました。
他にも、『アロマちゃんは今夜も恥ずかしい』(講談社)、『海咲ライラック』(竹書房)、『怪体真書φ』(小学館)など、少年漫画から青年漫画、4コマ漫画まで、多彩なジャンルの作品を手掛けられています。
どの作品でも、キャラクターの魅力を引き出す卓越した画力と、読者の心を掴むストーリーテリングが高く評価されています。
X(旧Twitter)アカウント(@chiyokenmotsu)もお持ちですので、先生の近況やイラストが見たい方はぜひフォローしてみてはいかがでしょうか。
Q4: 重い話が苦手なんですが、大丈夫でしょうか?
「世界滅亡」「引きこもり」というキーワードから、シリアスで重い展開を想像される方もいるかもしれません。
確かに、小森ちゃんの抱えるトラウマや世界の背景設定にはシリアスな要素が含まれています。
しかし、本作の基調となっているのはあくまで「前向きな日常」と「温かい人間関係」です。
険持ちよ先生の可愛らしい絵柄と、コミカルな掛け合い、そして何より空くんをはじめとする周囲のキャラクターたちの優しさが、物語全体のトーンを明るく照らしてくれています。
「辛くて読んでいられない」というよりは、「切ないけれど温かい」「応援したくなる」という読後感になるように丁寧に作られていますので、重い話が苦手な方でも安心して読み進めることができると思います。
むしろ、影があるからこそ光が際立つ、そんな美しいコントラストを楽しんでいただけるはずです。
Q5: タイトルにある「ひきこもごも」とはどういう意味ですか?
「ひきこもごも」は、四字熟語の「悲喜こもごも(ひきこもごも)」に由来していると考えられます。
「悲喜こもごも」とは、悲しみと喜びが代わる代わるやってくること、あるいはそれらが入り混じった複雑な心理状態を表す言葉です。
本作においては、
- 「悲」と「喜」:世界が壊れてしまった悲しみや罪悪感と、新しい世界で触れる優しさや喜び。
- 「引きこもり」:主人公・小森の7年間の引きこもり生活。
- 「こもごも(交々)」:小森と空、そして世界の人々が関わり合い、交錯していく様子。これらを掛け合わせた、ダブルミーニング(あるいはトリプルミーニング)のタイトルになっていると思われます。小森ちゃんの生活は、まさに悲しみと喜び、不安と希望が入り混じる「ひきこもごも」な毎日。そんな彼女の日々を優しく包み込むような、素敵なタイトルですよね。
さいごに
『内木小森のひきこもごも生活』は、絶望的な状況から始まる物語でありながら、その本質はどこまでも「希望」と「愛」に満ちた、極上のヒーリングコミックです。
自分に自信が持てず、部屋の隅で膝を抱えていた小森ちゃんが、空くんの手を借りて少しずつ顔を上げ、世界の美しさや人の温かさに気づいていく。
その過程で描かれる心の機微は、現代社会で孤独や不安を感じながら生きる私たちにも、静かに、深く染み渡ります。
「私なんて」と思ってしまう夜。
世界が少しだけ怖く思える朝。
そんな時にこそ、ぜひページをめくっていただきたい一冊です。
2025年12月1日に発売されたばかりの第1巻。
物語はまだ始まったばかりです。
今なら、小森ちゃんの成長と二人の恋の行方を、最初からリアルタイムで追いかけることができます。
この機会に、あなたも小森ちゃんと一緒に、新しい世界への扉を開いてみませんか?
きっと、読み終えた後には、いつもの窓の外の景色が、少しだけ優しく、輝いて見えるはずです。


