光の「騎士」と影の「忍者」が兼在する世界
「隠密行動を得意とする『忍者』」
「主君に忠誠を誓う『騎士』」
この二つの存在が出会う時、どんな物語を想像しますか?
息をのむような潜入劇でしょうか?それとも、誇りをかけた剣戟でしょうか?
本日ご紹介する漫画、朝日モコ先生が描くKADOKAWA発の『忍者の騎士』は、そんな私たちの想像を、最高に楽しい形で裏切ってくれる話題作です。
一見するとシリアスなファンタジー。しかし、ページをめくればそこには……?
この記事では、その奥深い(そして笑撃的な)魅力について、徹底的に解説していきます。
『忍者の騎士』の基本情報(表)
まずは本作の基本的な情報をご紹介します。
| 項目 | 内容 |
| 作品名 | 忍者の騎士 |
| 著者 | 朝日 モコ |
| 出版社 | KADOKAWA |
| 掲載レーベル | カドコミ |
| 連載媒体 | カドコミ |
| ジャンル | 青年マンガ, アクション, バトル, コメディ |
作品概要:決して交わらないはずの存在
物語の舞台は、剣と魔法、そして「騎士団」が存在する西欧風のファンタジー世界です。
この世界において「騎士」とは、主君に忠誠を誓い、高度な剣術で国を守る、名誉ある存在です。
対して「忍者」は、高い身体能力と様々な道具を駆使し、隠密行動を得意とする、影の存在。
光の「騎士」と、影の「忍者」。
本来であれば、決して相容れないはずの二つの概念が、本作では「忍者の騎士」という一人の異色の存在によって結びつきます。
隠れる者が、なぜ騎士団という表舞台に立つのか?
この根本的な矛盾こそが、物語の核となっています。
あらすじ:忍び、騎士団に潜入す
主人公の名は「内藤(ないとう)」。
彼は、サン王国騎士団の第三小隊に配属されたばかりの新人騎士です。
しかし、その正体は、ある「忍務」を帯びて騎士団に潜入した、凄腕の「忍者」。
彼の目的は、騎士団長が手に入れようと企んでいる「危険なアイテム」(忍びの里から盗まれた奥義書)を、団長よりも先に確保すること。
新人として振る舞いながら、密かに忍務を遂行していた内藤。
しかし、ある日、新人教育係である騎士「セーラ」に、その正体を見破られてしまいます。
潜入失敗、絶体絶命のピンチ……かと思いきや、事態は思わぬ方向へ。
内藤の目的と事情を知ったセーラは、驚くべきことに彼の「秘密を守る」と宣言。それどころか、その「忍務を手伝う」ことまで提案してくるのです。
こうして、最強のスキルを持つ忍者(内藤)と、生真面目な騎士(セーラ)の、奇妙で秘密だらけの協力関係がスタートします。
本作の魅力:ギャップが織りなす三重奏
本作を「読みたい!」と思っていただけるよう、最大の魅力を3つのポイントに分けて深掘りします。本作の面白さは、あらゆる「ギャップ」から生まれています。
魅力(1):シリアスとギャグの高速反復
まずお伝えしたいのは、「タイトルやあらすじから想像するイメージと、中身のギャップが凄い」という点です。
「忍者の奥義書を巡る戦い」という筋書きは、非常にシリアスなバトル・アクションを想起させます。
しかし、読者レビューで最も多く見られる感想は、実は「ギャグです!」「腹筋崩壊した」というもの。
もちろん、バトルシーンの迫力や、潜入任務の緊張感も描かれます。ですが、そのシリアスな空気は、次の瞬間にはキャラクターたちのやり取りによって、鮮やかなコメディへと転化されます。
この「シリアスっぽく見えて、実はコメディ寄り」というバランス感覚が絶妙で、重厚な設定がギャグの「フリ」として完璧に機能しているのです。
魅力(2):ボケとツッコミの絶妙な「漫才」
本作のコメディとしての質を決定づけているのが、主人公・内藤とヒロイン・セーラの掛け合いです。
これはもはや「漫才」と呼ぶほかありません。
忍者としての常識に忠実すぎる内藤が、真顔で繰り出す「ボケ」。
それに振り回され、的確すぎる「ツッコミ」を(時には心の中で)入れ続けるセーラ。
二人のやり取りはテンポが非常に良く、レビューでも「ツッコミが神がかっている」「二人の漫才が面白すぎて、本筋よりメインに感じる」と絶賛されています。
シリアスな忍務の最中ですら繰り広げられる二人の軽妙な掛け合いが、本作最大の魅力と言っても過言ではありません。
魅力(3):主人公・内藤の最強ギャップ
主人公・内藤のキャラクター造形も、強烈なギャップに満ちています。
彼の外見は、「死んだ魚のような目」をした、どこか「ヤル気がなさそう」な青年。その顔は「陰キャみに溢れて」います。
しかし、その実態は、忍者の頂点の一つである「上忍」の称号を持つ、規格外の最強忍者。
任務においてはチート級の強さを発揮し、あらゆる困難を(忍者スキルで)涼しい顔で解決していきます。
この「無気力そうな見た目」と「最強の能力」というギャップが、まず読者の心を掴みます。
さらに面白いのが彼の性格。彼は隙あらば「忍者マウント」(忍者の豆知識自慢)をねじ込み、「上忍アピール」をしてくる、非常に「いーい性格」をしているのです。
この一筋縄ではいかない主人公が、物語をさらに面白くしています。
主要キャラクター:物語を動かす二人
本作の「漫才」を繰り広げる、魅力的な二人の主要キャラクターをご紹介します。
内藤(ないとう):死んだ目の最強忍者(ボケ担当)
サン王国騎士団の新人騎士という表の顔と、凄腕の上忍という裏の顔を持つ主人公。
無気力そうなオーラを纏っていますが、忍務の遂行と「忍者アピール」のためなら全力を出す、忍者ガチ勢です。
騎士団という異文化の中で、忍者の常識(例えば、天井裏に潜んだり、壁に隠し扉を作ったり)を真面目に実行しようとするため、行動のすべてがセーラのツッコミ対象となります。
彼自身は至って真面目なのが、コメディとしての破壊力を高めている「ボケ」担当です。
セーラ:苦労性の新人教育係(ツッコミ担当)
内藤の所属する騎士団の新人教育係。
強くて情にあふれる美人騎士ですが、内藤という規格外の存在と出会ってしまったことで、その苦労は絶えません。
内藤の正体と忍務を知り、秘密の「共犯者」となります。
内藤の忍者ムーブや奇行の数々に対し、「なぜそうなる!?」と的確にツッコミを入れる本作の良心。読者からは「セーラさんのツッコミが光っている」「彼女がいなければこの漫画は成立しない」と、そのツッコミのキレを高く評価されています。
『忍者の騎士』深掘りQ&A
さらに本作を深く知っていただくため、気になる疑問にQ&A形式でお答えします。
Q1: 原作はある?漫画オリジナル?
こちらは、朝日モコ先生による「漫画オリジナル作品」です。
(ユーザー様のクエリにも「原作が朝日モコ先生」とありましたが、調査したところ、朝日先生が「著者」としてクレジットされており、原作と作画を兼任されているようです。)
つまり、このシリアスで美麗な作画と、キレキレのギャグセンスを、朝日モコ先生お一人が両立させているという点が、本作の凄まじいところです。
「この絵でこのギャグをやるのか!」という驚きも、本作の魅力の一つです。
Q2: どんな人にオススメ?
読者レビューを分析した結果、以下のような方に強くオススメできます。
- とにかく「笑える漫画」を求めている方
- テンポの良い「ボケ」と「ツッコミ」の掛け合いや、「漫才」が好きな方
- 「ギャップ萌え」が好きな方(例:無気力なのに最強、真面目そうなのに苦労人)
- シリアスな世界観で繰り広げられる、質の高いコメディが読みたい方
Q3: 作者・朝日モコ先生の他作品は?
調査した限りでは、現在「朝日モコ」先生名義で連載されている主要作品は、この『忍者の騎士』が中心となっているようです。
本作で「朝日モコ先生のギャグセンスにハマった」という声も多く、まさに今、注目すべき作家さんです。
Q4: なぜ忍者は「騎士」になった?
これは物語の根幹に関わる、とても良い質問です。
あらすじでも触れた通り、主人公の内藤は「騎士になりたかった」わけではありません。
彼はあくまで「忍者」であり、危険なアイテムを回収するという「忍務」を達成するための「手段」として、騎士団に「潜入」したのです。
つまり、彼は「忍者のまま騎士のフリをしている」状態です。
タイトル『忍者の騎士』は、彼が抱えるこのスリリングな二重性そのものを指しています。
そして、彼が忍者の常識を、騎士団という(彼にとっての)非常識な場所で(うっかり)披露してしまうことこそが、本作のコメディの最大の源泉となっているのです。
さいごに:笑いたいあなたへ
ご紹介してきた通り、『忍者の騎士』は、「忍者」と「騎士」というシリアスな設定と、「バトル・アクション」というジャンルの触れ込みを、最高に心地よく裏切ってくれる、一級品の「コメディ漫画」です。
もちろん、アクションシーンの格好良さや、奥義書を巡るシリアスなストーリーもしっかりと描かれています。
しかし、そのすべてを上回る勢いで、内藤とセーラの「漫才」があなたを笑わせに来ます。
「最近、心の底から笑っていない」
「難しいことを考えず、とにかく面白い漫画が読みたい」
そうお考えのあなたにこそ、朝日モコ先生が描く『忍者の騎士』を強くオススメします。
まずは無料の試し読みなどで、セーラのツッコミのキレ味を体感してみてください。きっと、あなたもこの二人の虜になるはずです。


