犬好きと旅好きに贈る、新しい形の愛情物語
世界中のどんなに賢くてすごい犬を見ても、心のどこかで「でも、やっぱりうちの子が一番かわいいな」と思ってしまう…そんな経験はありませんか?その普遍的でありながら、飼い主だけが知っている深い”親バカ”感情に、真正面から寄り添ってくれる一冊の漫画があります。
それが、今回ご紹介する五箇野人(ごかやじん)先生の最新作『うちのルカなら。 海外のすごい犬とわが家の愛犬どっちもたまらん』です。
本作は、単なるかわいいペットとの日常を描いたコミックエッセイではありません。世界中を旅する漫画家である作者が、自身の愛犬「ルカ」への深い愛情を羅針盤に、世界中の犬たちの驚くべき生態や文化を観察する、まったく新しい形の「犬カンサツコメディ」なのです 。
この記事を最後まで読めば、『うちのルカなら。』の基本的な情報はもちろん、他のレビューでは語られていない作品の奥深い魅力、そしてなぜ今、すべての犬を愛する人々にこの漫画を読んでほしいのか、その理由がすべてわかるはずです。さあ、あなたも五箇野人さんとルカが紡ぐ、温かくて笑える犬愛の世界へ旅立ちましょう。
漫画『うちのルカなら。』の基本情報
まずは、作品の全体像をすばやく掴むために、基本的な情報を表にまとめました。この漫画が気になっている方は、ここからチェックしてみてください。
| 項目 | 内容 |
| 正式タイトル | うちのルカなら。 海外のすごい犬とわが家の愛犬どっちもたまらん |
| 作者 | 五箇野人(ごか やじん) |
| 出版社 | 小学館 |
| 掲載誌 | ゲッサン / サンデーうぇぶり |
| ジャンル | コミックエッセイ, 犬観察コメディ, ノンフィクション犬紀行 |
| 単行本第1巻発売日 | 2025年10月10日 |
| 連載状況 | サンデーうぇぶりにて毎週月曜更新中 |
作品概要:これはただの犬漫画じゃない!世界を旅する犬観察紀行
『うちのルカなら。』の最大の特色は、そのユニークなコンセプトにあります。物語は常に二つの視点から描かれます。それは「二つのワンコ体験の対比」です 。
一つは、日本で暮らす作者と、保護犬として家族に迎えられた愛犬「ルカ」との心温まる、かけがえのない日常 。もう一つは、作者が旅する砂漠やジャングル、古代都市といった、日本とは全く異なる環境でたくましく生きる海外の犬たちとの、色鮮やかで驚きに満ちた出会いです 。
この物語の語り手は、作者である五箇野人さん自身。彼はこれまで、数々の作品で「世界をうろつく流浪の漫画家」として、タフでシュールな旅の体験を描いてきました 。しかし、本作で明かされるその正体は…なんと「ほっこほこの犬好き」だったのです 。この意外なギャップが、作品全体に親しみやすさとユーモアを与え、読者を一気に物語の世界へと引き込みます。
作者の実体験に基づいた「ノンフィクション犬紀行」として 、世界各地のリアルな犬事情と、わが子(ルカ)を想う普遍的な飼い主の愛情が交差する。これこそが、『うちのルカなら。』が他のペットエッセイと一線を画す、唯一無二の魅力なのです。
あらすじ:世界とわが家、二つの舞台で紡がれる犬との絆
物語は、世界中を旅しながら漫画を描く五箇野人さんが、ある日「ひょんなことから」一匹の保護犬と出会い、「ルカ」と名付けて家族に迎え入れるところから始まります 。
作品の構成は、作者が海外で取材するパートと、日本でルカとの穏やかな日常を過ごすパートが、交互に展開されるのが特徴です。
例えば、ギリシャのアテネを訪れた作者は、地域の人々に管理されながらも街中で自由に生きる犬たちの姿にカルチャーショックを受けます 。そんな驚きの光景を目の当たりにしながら、彼の思考は自然と日本の愛犬へと向かいます。「うちのルカなら、この環境でどうするだろう?」「あいつならきっと…」と。
どんなにワイルドで賢い海外の犬に出会っても、どんなに驚くべき犬文化に触れても、最終的に行き着くのは「海外のすごい犬とわが家の愛犬どっちもたまらん」という、タイトルそのものの結論。これは、世界を知る旅人が、たった一匹の愛犬との絆の中に究極の幸せを見出す、壮大で心温まる愛情の記録なのです。
『うちのルカなら。』の尽きない魅力と特徴
なぜこの漫画は、これほどまでに犬好きの心を掴んで離さないのでしょうか。ここでは、その尽きない魅力を3つのポイントに絞って徹底解説します。
魅力①:究極の対比が生む「共感」と「発見」
本作最大の魅力は、巧みな「対比構造」にあります 。日本の家庭で、時に過保護なほどに愛情を注がれて暮らすルカの日常。例えば、作者の長期出張中、玄関でじっと帰りを待ち続ける健気な姿は、多くの犬飼いの胸を打ちます 。
その一方で描かれるのは、ペルーのマチュピチュ遺跡で観光客をガイドするかのように振る舞う犬や、イキトスのジャングルで自立して生きる犬たちの驚くべき日常です 。
この鮮やかな対比は、読者に二つの感情を同時に与えてくれます。一つは、世界の多様な犬文化に触れる「発見」の喜び。そしてもう一つは、どんなすごい犬を見ても「わかる!でも、うちの子のこういうところがたまらないんだよな」という、自身の愛犬への想いを再確認する深い「共感」です。この二つの感情の波が、読者を飽きさせない大きな原動力となっています。
魅力②:五箇野人ワールド全開!唯一無二のユーモアと温かい眼差し
作者の五箇野人さんは、その独特の言語センスと、物事の核心を突くシュールなツッコミで多くのファンを魅了してきました 。本作でもその魅力は健在です。
海外の犬が見せる予想外の行動や、愛犬ルカのちょっとおバカで愛らしい仕草に対して、作者の心の中で繰り広げられるキレのあるツッコミが、ほのぼのとした物語に絶妙なスパイスを加えています。
しかし、そのユーモアの根底には、常に犬たちへの限りなく温かい眼差しが存在します。どんな犬に対してもリスペクトを忘れず、その生き様を丸ごと肯定する作者の姿勢が、読後感を非常に心地よいものにしているのです。笑いと優しさが同居するこの独特の世界観こそ、まさに「五箇野人ワールド」の真骨頂と言えるでしょう。
魅力③:「保護犬」というテーマが与える物語の深み
物語の主人公であるルカが「保護犬」であるという事実は、この物語に特別な深みを与えています 。作者がルカと出会ったことは、単にペットを飼い始めたという出来事ではなく、「行き場のない一つの命を救い、家族として迎え入れた」という、尊い選択の結果です。
この背景を理解すると、作品の対比構造が持つ意味合いも変わってきます。これは単に「海外のすごい犬 vs 日本の普通の犬」という構図ではありません。むしろ、「過酷な環境で生き抜く世界の犬たち」と、「かつては困難な状況にいたかもしれないが、救われ、今は安全な環境で愛される犬(ルカ)」という、より普遍的で感動的な対比として読み解くことができます。
ルカの存在は、世界中の犬たちが置かれた多様な状況を読者に伝え、動物福祉について考えるきっかけを与えてくれます。作者のブログコメント欄にも、保護犬というテーマに共感する多くの声が寄せられており 、この物語が持つ社会的な意義の大きさを物語っています。
ハイライト解説:思わず唸る名場面と心に響く名言
ここでは、特に読者の心に残るであろう名場面や、作品のテーマを象徴する名言(的フレーズ)をピックアップしてご紹介します。
見どころ①:ルカの健気さに涙する「お留守番」エピソード
世界を旅する漫画家という職業柄、作者は長期で家を空けることもしばしば。その際に見せるルカの寂しそうな表情や、帰宅した瞬間に爆発する全身での喜びの表現は、犬と暮らしたことがある人なら誰もが涙腺を刺激される名場面です 。特に、作者自身が旅先でルカの写真を見返してホームシックになっているような描写は、言葉を交わさなくても通じ合う、飼い主と愛犬の深い絆を象徴しています 。
見どころ②:世界の広さを知る「カルチャーショック」な犬場面
本作は、優れた旅漫画でもあります。例えば、ギリシャ・アテネでは、野良犬が市によって管理され、耳にタグを付けて「地域犬」として住民と共生している様子が描かれます 。日本では考えられないこの光景は、犬と人間の共生のあり方が決して一つではないことを教えてくれます。このような「トコロかわれば犬かわる」 を体現するリアルな記録こそ、旅漫画家である五箇野人さんの真骨頂です。
名言(的フレーズ):「うちのルカなら、こうだもんなぁ」
海外の犬の驚くべき能力や、信じられない行動を目の当たりにした作者が、感心しつつも、どこか誇らしげに、そして愛情たっぷりに呟くのがこのフレーズです。これは決して優劣の比較ではありません。自分とは全く違う生き方へのリスペクトと、それでも揺るがない「うちの子」への絶対的な愛情を示す、魔法の言葉なのです。この言葉が繰り返されるたびに、読者は「そうだ、自分の愛犬ならではの個性こそが最高なのだ」という、温かく力強いメッセージを受け取ることができます。
主要キャラクター紹介
『うちのルカなら。』の世界を彩る、愛すべきキャラクターたちをご紹介します。
五箇野人(ごかやじん)
本作の作者であり、物語の語り手。表向きは世界を股にかけるタフな流浪の漫画家ですが、ひとたび愛犬ルカのことになると、途端に表情がゆるんでしまう「ほっこほこの犬好き」 。彼の鋭い観察眼と、愛情に裏打ちされたユニークなツッコミが、読者を唯一無二の五箇野人ワールドへと誘います 。
ルカ
五箇野人さんの愛犬であり、本作のもう一人の主人公。元保護犬です 。穏やかで愛情深く、飼い主のことが大好きな「わが家のかわいい相棒」 。彼の存在そのものが、作者にとっての世界の中心であり、物語に癒やしと感動をもたらす源泉となっています。読者からの人気も絶大で、コメント欄はいつもルカへの愛で溢れています 。
海外のすごい犬たち
作者が世界中の旅先で出会う、個性豊かな名犬たち 。砂漠やジャングルといった厳しい自然環境で生き抜く犬、古代遺跡を守るかのように暮らす犬など、その生態は多種多様です。彼らは、日本の家庭で暮らすルカとは全く違う生き様を見せることで、物語に驚きと世界の広がりを与えてくれる、重要な存在です 。
よくある質問 Q&A
この記事を読んで、作品についてもっと知りたくなった方のために、よくある質問をQ&A形式でまとめました。
Q1: この漫画はどこで、どうやって読めますか?
A: 小学館の公式漫画アプリ「サンデーうぇぶり」にて、毎週月曜日に最新話が更新されています 。第1話は無料で読めることが多いので、まずは気軽に試してみるのがおすすめです 。また、ファン待望の単行本第1巻が2025年10月10日に発売予定ですので、ぜひ書店やオンラインでチェックしてみてください 。
Q2: 作者の五箇野人さんって、どんな人? 他にも作品はありますか?
A: 五箇野人さんは、ご自身の海外旅行での実体験をベースに作品を描く、人気のノンフィクション漫画家です 。独特のツッコミと、文化や人々への温かい眼差しが光る作風で知られています。代表作には『海外 縁にまかせて歩くだけ。』や『世界歩いてるとドープな人にカラまれる』などがあります 。本作『うちのルカなら。』は、そんな彼の旅の視点を初めて「犬」というテーマに注いだ、新境地とも言える作品です。
Q3: ルカは保護犬とのことですが、出会いの経緯は詳しく描かれますか?
A: 作中では「ひょんなことから出会った愛犬・ルカ」と紹介されており 、物語の序盤でその出会いのエピソードが描かれることが期待されます。作者の公式ブログにはルカに関する記事が多数投稿されており、その深い愛情が伝わってきます 。保護犬を家族に迎えることの素晴らしさも、この作品が伝える大切なメッセージの一つです 。
Q4: 『うちのルカなら。』が好きな人におすすめのペットエッセイ漫画はありますか?
A: もちろんです!『うちのルカなら。』の「犬あるある」ネタと、飼い主の深い愛情に共感した方なら、松本ひで吉先生の『犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい』は間違いなく楽しめるでしょう 。また、犬との絆が描かれる感動的な物語がお好きなら、村上たかし先生の名作『星守る犬』もおすすめです 。他にも心温まる動物エッセイ漫画はたくさんありますので、ぜひお気に入りの一冊を見つけてみてください 。
さいごに:すべての犬を愛する人へ、最高の処方箋
『うちのルカなら。 海外のすごい犬とわが家の愛犬どっちもたまらん』は、単に犬のかわいさを描いた漫画ではありません。それは、「比較」というユニークなレンズを通して、私たち自身の愛犬への愛情を再確認させてくれる、深く、温かい物語です。
この漫画を読めば、きっとあなたの家の愛犬が、今まで以上に愛おしく、かけがえのない特別な存在に思えるはずです。世界中のどんなにすごい犬よりも、いつもあなたのそばにいてくれる「うちの子」が、やっぱり一番だと、心から思えるようになるでしょう。
まずは「サンデーうぇぶり」で、無料で読める第1話から、五箇野人さんとルカが織りなす温かい世界に触れてみてください。きっと、あなたもページをめくりながら、思わず「うちの子なら…」と考えずにはいられなくなるはずです。


