今、あなたがお住まいの「部屋」は、心からくつろげる「家」になっていますか?
新生活が始まる季節や、気分転換をしたい時、「なんだか素敵なお部屋にしたい」と思うことはありませんか。しかし、いざインテリアを考えると「何から手をつければいいか分からない」「センスに自信がない」と立ち止まってしまうことも多いものです。
もし、そんな悩みや願望にそっと寄り添い、具体的なヒントまでくれる漫画があったらどうでしょう。
今回ご紹介する壱橋ロク先生の『メイク・ディア・ホーム』は、まさにそんな一冊です。本作は、インテリアコーディネーター見習いの二人が、仕事や同居生活を通じて絆を育んでいく物語。
「インテリア」という「好き」をカタチにするお仕事ストーリーでありながら、性格も見た目も正反対な二人が織りなす「ブロマンス」が胸を熱くさせます。
この記事では、読むだけであなたの暮らしを「愛おしく」してくれる、そんな『メイク・ディア・ホーム』の魅力を徹底的にご紹介します。読み終える頃には、きっとあなたも蜂矢と熊田の二人を応援したくなり、自分のお部屋をもっと好きになっているはずです。
『メイク・ディア・ホーム』の基本情報
まずは、作品の基本的な情報をご紹介します。
| 作品名 | メイク・ディア・ホーム |
| 著者 | 壱橋ロク |
| 出版社 | 講談社 |
| 連載 | マンガアプリPalcy |
| ジャンル | インテリアお仕事 / ブロマンス / BL |
※ジャンルについては、複数の表記が見られます。この点については後述のQ&Aで詳しく解説します。
『メイク・ディア・ホーム』とは?「好き」をカタチにするお仕事物語
『メイク・ディア・ホーム』は、単なるインテリア漫画でも、単なるブロマンス漫画でもありません。本作の最大のテーマは、「“好き”をカタチにする」こと。それは、お客様の「好き」をインテリアという形にすることであり、主人公たちが自分たちの「好き」という情熱を仕事にしていく様を描くことでもあります。
この作品の大きな魅力は、担当編集者もコメントしているように、「一挙両得な作品」である点です。
一つは、読者の「お部屋を素敵にコーディネートしてほしい」という願望を満たしてくれること。二人の主人公が提案する様々なインテリアのアイデアは、眺めているだけでも楽しく、実際のお部屋づくりのヒントにもなります。
もう一つは、男の子たちがインテリアコーディネーターとして「奮闘する姿に癒される」こと。ひたむきな情熱を持って仕事に向き合う彼らの姿は、私たち読者の心にも温かい灯をともしてくれます。
「あなたのお部屋を素敵にします!」—そのキャッチコピーの通り、読者の日常に彩りと癒しを与えてくれる、それが『メイク・ディア・ホーム』という作品なのです。
物語の始まり:正反対な二人が同じ屋根の下で
物語は、二人の対照的な主人公が出会うところから始まります。
一人は、蜂矢小晴(はちや こはる)。ベンチャーインテリア企業に勤める新卒で、シャープな雰囲気を持つ「ツンツン系男子」です。
もう一人は、熊田大和(くまだ やまと)。大手家具メーカーに勤める、おおらかで人懐っこい「大型犬系男子」。
インテリアコーディネーター見習いとしてキャリアをスタートさせた二人。しかし、性格も見た目も、勤め先さえも正反対の彼らが、ひょんなことから「同じ屋根の下で同居生活」を送ることになってしまいます。
さらに二人に課された最初の課題は、「『自分が住みたい部屋』を二人でコーディネートすること」。
インテリアへの価値観が全く異なる二人が、一つの空間をどう作り上げていくのか。ぶつかり合いながらも始まる、彼らの慌ただしい新生活と、インテリア漬けの日々が幕を開けます。
読者が夢中になる!『メイク・ディア・ホーム』の3つの魅力
なぜ今、『メイク・ディア・ホーム』がこれほどまでに読者の心を掴むのでしょうか。その秘密を、3つの大きな魅力から解き明かしていきます。
蜂矢と熊田、正反対な二人が織りなす最高の化学反応
本作最大の魅力は、なんといっても蜂矢と熊田という「正反対コンビ」の化学反応です。
二人はただ「ツンツン系」と「大型犬系」というだけでなく、インテリアに対する哲学もアプローチも真逆です。蜂矢が重視するのは、住む人の個性を反映させた「自己表現」。対して熊田が大切にするのは、生活のしやすさを第一に考えた「住みやすさ」です。
仕事の進め方も、蜂矢がロジカルに突き進む「即行動派」なのに対し、熊田は相手の気持ちを深く汲み取る「寄り添い型」。
一見すると水と油、ぶつかること必至の二人。しかし、そんな彼らが並ぶと「ぴったり噛み合う」名コンビになるのです。
なぜなら、アプローチは違っても、二人には「インテリアが大好き!」という揺るぎない共通の情熱があるから。お互いの違いを認め、足りない部分を補い合いながら、お客様にとっての「最高」を追求していく。その過程で育まれる、仕事仲間としての信頼と、それ以上の深い「ブロマンス」の絆が、本作の何よりもの推進力となっています。
毎日の暮らしに活かせる!実用的なインテリアのヒント
本作は「お仕事漫画」として非常に優秀で、エンターテインメントでありながら、私たちの実生活に役立つヒントをたくさん提供してくれます。
蜂矢の「自己表現」と熊田の「住みやすさ」という対立軸は、そのまま私たちが部屋づくりで悩むポイントでもあります。「お洒落にしたい」けれど「使いにくくなるのは嫌だ」。二人が作中で交わす議論や、お客様に提案するアイデアは、そんな悩みを解決する「実際のコーディネートにも活かせそうな」ものばかり。
「この場合は、動線をこう確保するべき」
「この色味には、こういう素材感を合わせると空間が引き締まる」
など、具体的で実用性のある知識が物語の中にふんだんに盛り込まれています。
漫画を読みながら、二人の奮闘に癒され、同時にインテリアのセンスも磨かれていく。本作は、あなたの「暮らしを愛おしくします」というキャッチコピーを、文字通り実現してくれる一冊なのです。
「好き」を仕事にする情熱が心を癒す
『メイク・ディア・ホーム』は、読む人の心を温かく「癒す」物語でもあります。
その癒しの源は、蜂矢と熊田が「好き」なこと—インテリア—に、まっすぐ向き合う情熱です。
仕事は楽しいことばかりではありません。二人はコーディネーター見習いとして、時に壁にぶつかり、失敗し、悩みます。それでも、「お客様に喜んでほしい」「素敵な空間を作りたい」という純粋な想いを胸に奮闘する姿は、ひたむきで、とても眩しいものです。
「好き」を仕事にすることの難しさ、そしてそれ以上の喜び。彼らの姿は、日々の仕事や生活に少し疲れてしまった私たちに、「好きなことに夢中になる」ことの尊さを思い出させてくれます。
彼らの情熱に触れることで、読者自身も「明日からまた頑張ろう」と、前向きなエネルギーをもらえるのです。
物語を彩る魅力的な主要キャラクター
ここでは、物語の中心となる二人の主人公を、もう少し詳しくご紹介します。
蜂矢 小晴 (Hachiya Koharu):不器用な情熱を秘めたツンツン系男子
ベンチャーインテリア企業に勤めるコーディネーター見習い。一見クールでとっつきにくい「ツンツン系」ですが、その内側には誰よりも熱いインテリアへの情熱を秘めています。ロジカルな思考と「自己表現」を重視するデザインセンスが持ち味。思ったことをすぐに行動に移す「即行動派」で、物語をぐいぐいと引っ張っていく存在です。
熊田 大和 (Kumada Yamato):すべてを受け止める大型犬系男子
大手家具メーカーに勤める、もう一人の見習い。名前の通り、熊のように大柄でおおらかな「大型犬系男子」です。人の気持ちを汲み取る「寄り添い型」の共感能力に長けており、お客様の潜在的なニーズや「住みやすさ」を大切にします。蜂矢の鋭い言動もふわりと受け止める、包容力の塊のような人物です。
もっと知りたい!『メイク・ディア・ホーム』深掘りQ&A
本作について、さらに気になるポイントをQ&A形式で解説します。
Q1: 原作は小説ですか?
いいえ、本作は壱橋ロク先生によるオリジナルの漫画作品です。小説などの原作はなく、壱橋先生が描く魅力的なキャラクターと、緻密に練られたインテリアの世界観をゼロから楽しむことができます。
Q2: どんな読者におすすめですか?
以下のような方に、特におすすめしたい作品です。
- インテリアやお部屋のコーディネート、DIYに興味がある方
- 引っ越しや模様替えを考えている、「新生活」が始まる方
- 情熱を持って仕事に取り組む「お仕事漫画」が好きな方
- 心が温まる「癒し」系の物語を求めている方
- 性格が正反対な二人が絆を深めていく「ブロマンス」や「バディもの」が好きな方
- ドキドキする「同居もの」のシチュエーションが好きな方
Q3: 作者の壱橋ロク先生はどんな作品を描いていますか?
壱橋ロク先生は、これまでにもBLや女性向けジャンルで、人間関係の機微や深い感情を丁寧に描くことで評価されてきた作家です。『メイク・ディア・ホーム』のほかにも、『仲神家の一族』や『極道執事の歪んだ献身』など、登場人物たちの心の動きに引き込まれる作品を手掛けています。壱橋先生が描くからこそ、本作の蜂矢と熊田の間に流れる繊細な空気感や、仕事を通じて育まれる感情の描写が、これほどまでに深く読者の心に響くのです。
Q4: 気になるジャンルはBL?それともブロマンス?
この記事を読んで、本作のジャンルについて気になっている方も多いかもしれません。基本情報の表に記載した通り、本作は紹介される媒体によって「BL」、「ブロマンス」、さらには掲載レーベルが「KCデラックス【非BL】」と表記されることもあり、混乱を招きやすい状況です。
これは、本作が持つ「魅力の幅広さ」ゆえだと考えられます。
公式のプレスリリースなどでは、より広い読者層にアピールする「インテリア×ブロマンス」という表現が使われることが多いです。一方で、一部の電子書店などでは、二人の男性間の強い絆や感情的な結びつきを期待する読者に向けて「BL」と案内されています。
最も的確な表現は「インテリアお仕事BL」かもしれません。本作の核はあくまで「お仕事」であり、その中で蜂矢と熊田という二人の男性が深く「ぴったり噛み合う」ほどの強い感情的な結びつきを築いていく物語です。
結論として、本作はどちらの読者にも開かれた作品と言えます。普段BLを読まない方は、熱い「お仕事&バディもの」として。BLが好きな方は、仕事を通して育まれる極上の「尊い関係性」として。どちらの視点から入っても、必ずや二人の物語に夢中になることでしょう。
Q5: タイトルの「メイク・ディア・ホーム」にはどんな意味が?
これは筆者の解釈になりますが、この秀逸なタイトルには、二重の美しい意味が込められていると考えられます。
一つは、英語の「Make yourself at home(くつろいでください)」という慣用句を連想させます。これは、彼らの仕事が、お客様に「心からくつろげる場所」を提供するものであることを示しています。
もう一つは、より直訳的な「Make(作る)」「Dear(親愛なる、愛おしい)」「Home(家)」という意味。単なる「House(建物)」ではなく、住まう人にとってかけがえのない、愛すべき「Home(帰る場所)」を作り上げる、という彼らの仕事そのものを表しています。
そしてこのタイトルは、蜂矢と熊田の二人が、同居生活を通じてお互いにとっての「愛おしい帰る場所(ディア・ホーム)」になっていく、という彼ら自身の物語をも象徴しているのです。
さいごに:あなたの「帰る場所」を愛おしく思う物語
『メイク・ディア・ホーム』は、単にインテリアの知識を教えてくれる漫画ではありません。それは、自分の「好き」に正直に、ひたむきに生きる二人の青年を通じて、私たち自身の日常や「帰る場所」を見つめ直すきっかけをくれる、温かい「癒し」の物語です。
彼らの情熱に触れるたび、自分の部屋が、自分の暮らしが、昨日よりも少しだけ愛おしく思えてくる。
「新生活」を始める方はもちろん、いつもの毎日に新しい風を吹き込みたいと願うすべての人へ。蜂矢と熊田の二人に、あなたの「家」を、そして「心」を素敵にコーディネートしてもらいませんか。
ぜひこの物語を手に取り、あなたの「ディア・ホーム」を作るための、素敵なヒントを見つけてみてください。


