寒い冬の夜、あなたの心を温める「再会」の物語はいかがですか?
みなさん、最近「エモい」恋の物語、摂取していますか?
2025年もあっという間に12月。肌寒い季節になると、どうしても人恋しくなったり、心温まるストーリーに触れたくなったりしますよね。
今日ご紹介するのは、そんな今の季節にぴったりの一冊。新書館ディアプラス・コミックスから発売されたばかりの注目作、南々子先生の『挙句の果てに恋』です。
タイトルからしてもう、切ない予感がプンプンしませんか?
「挙句の果てに」なんて言われると、どん底の末に何が待っているの?とドキドキしてしまいます。でも安心してください。この物語の「果て」に待っているのは、凍えた心を溶かすような、とびきり熱い「恋」なんです。
読み終わった後、きっと大切な人に会いたくなる。そんな素敵な作品の魅力を、ネタバレなしでたっぷり語らせてください!
まずは基本情報をチェック!電子版は特典も見逃せない
| 項目 | 内容 |
| 作品名 | 挙句の果てに恋 |
| 著者名 | 南々子(ななこ) |
| 出版社 | 新書館 |
| レーベル | Dear+コミックス |
| 発売日(紙) | 2025年12月1日 |
| 電子配信日 | 2025年12月5日 |
| 巻数 | 全1巻(完結) |
| ジャンル | BL(再会もの、シリアス、救済、建築士×無気力) |
商店街のシャッター通りと、止まってしまった君の時間
物語の舞台は、どこか寂れた地方の商店街。
かつては活気があり、主人公の橙里(とうり)にとっては祖母と過ごした温かい記憶が詰まった場所でした。でも今は、シャッターが閉まり、再開発の話が持ち上がるような「終わりの場所」になりつつあります。
これ、実は橙里の心の中とリンクしているんです。
大好きだったおばあちゃんを亡くして以来、橙里の心はまるで空っぽの廃墟のよう。食事の味もしない、季節の変わり目も分からない。ただなんとなく息をしているだけ……そんな「無気力」な日々を送っています。
そこへ現れるのが、かつての高校の同級生であり、今は立派な「建築士」となった菖斗(あやと)。
崩れかけた建物を直すのが仕事の彼が、今にも崩れそうな橙里の心とどう向き合っていくのか。
「建築」×「心の再生」というテーマが、この作品をただの恋愛漫画ではない、深いヒューマンドラマに仕上げています。
7年ぶりの再会は、まさかの逃走劇からスタート!?
物語は、ある日の「商店街再生計画説明会」から動き出します。
祖母との思い出の場所がどうなるのか気になり、重い足取りで会場に向かった橙里。そこでマイクを握り、自信たっぷりに未来を語っていたのは……なんと、高校時代の同級生・菖斗でした。
キラキラ輝く「成功者」の菖斗と、ボロボロで「抜け殻」の自分。
あまりの落差に、橙里は思わずその場から逃げ出してしまいます。
「……秋月?」
気づかれた!
普通ならそこで「見間違いかな?」で終わるはず。でも、ここからがこの作品のすごいところ。菖斗は説明会の仕事を放り出して(!?)、全力で橙里を追いかけてくるんです!
「待てよ、秋月!」
必死の形相で腕を掴まれた瞬間、橙里の中で止まっていた7年間の時間が、音を立てて動き出します。
なぜ菖斗はそこまで必死なのか? 二人の間に高校時代、何があったのか?
逃げる受けと、追いかける攻め。この構図だけで、もうご飯3杯はいけますよね。
涙腺崩壊。読者が語る「ここが尊い!」3つのポイント
過去と現在が逆転した「救済」の関係性がエモい
今は菖斗が橙里を支える側ですが、実は高校時代、菖斗を救ったのは橙里の言葉だったんです。
「お前の一言で、俺は変われた」
そう語る菖斗の眼差しが本当に熱い! かつての「光」だった君が、今は暗闇にいるなら、今度は俺が照らす番だ――そんな菖斗の決意が伝わってきて、胸が苦しくなります。一方的な救済じゃなく、お互いがお互いのヒーローであるという関係性が最高に尊いです。
建築士ならではの「愛の設計図」にときめく
菖斗の職業が建築士という設定が、随所で効いてきます。
橙里のボロボロの生活(食生活や睡眠)を、まるで建物の基礎工事をするように丁寧に整えていくんです。
「お前がいないと、俺の設計図は完成しない」なんてキザなセリフも、彼が言うと説得力が違います。物理的にも精神的にも、橙里の居場所を作ろうとするスパダリっぷりに、全読者が恋に落ちること間違いなしです。
感情が決壊する瞬間のカタルシス
普段は感情が死んでいる橙里が、菖斗の優しさに触れて、ついに感情を爆発させるシーンがあります。
「こんな風に誰かの前で気持ちを全部零してしまえるなんて」
涙でぐしゃぐしゃになりながら、子どもみたいに泣きじゃくる橙里。それを全て受け止める菖斗。このシーンの美しさと切なさは、南々子先生の真骨頂! 読んでいるこちらの涙腺も決壊必至ですので、ハンカチのご用意を。
守りたくなる&頼りたくなる!主要キャラクター紹介
秋月 橙里(あきづき とうり):色を失った元・料理人の卵
「俺にはもう、何もないから」
黒髪で少し痩せてしまった、本作の主人公(受け)。かつては料理人を目指し、高校時代は「何にでもなれる」と言えるような明るさを持っていました。祖母の介護と死を経て、自分を見失っています。
儚げで、放っておけないオーラがすごい。菖斗にご飯を食べさせてもらい、少しずつ生気を取り戻していく姿は、まるで捨て猫が飼い猫になっていくような愛おしさがあります。
菖斗(あやと):一途すぎる執着系建築士
「もう二度と、お前を見失いたくない」
スーツが似合うイケメン建築士(攻め)。仕事もできて社会的地位もある完璧超人に見えますが、中身は高校時代から橙里のことしか考えていない「激重」な男。
商店街の再生計画も、実は橙里を探すための口実だったのでは?と思わせるほどの執着ぶり。でもその愛は決して独りよがりではなく、橙里のペースに合わせてくれる優しさの塊です。
気になるあれこれ!購入前のQ&Aコーナー
Q1: 原作はありますか?小説のコミカライズ?
A: いいえ、南々子先生のオリジナル漫画作品です!
小説原作ではないので、漫画ならではのコマ割りや空気感、そして南々子先生独特の「湿度の高い」絵柄で、ストーリーの世界観にどっぷり浸れます。
Q2: どんな人におすすめですか?
A: 「切ないBL」と「ハッピーエンド」が好きな人に!
・心に傷を負った主人公が癒やされていく話が好き
・攻めが一途で、受けのことを何年も想い続けている設定が好き
・「再会」「同級生」「救済」というキーワードに弱い
これらに当てはまる方なら、間違いなく刺さります。逆に、ドロドロの愛憎劇やバッドエンドが好きな方には少し眩しすぎるかもしれません。
Q3: 作者の南々子先生ってどんな人?過去作は?
A: 心理描写の達人です!
南々子(Nanako)先生は、竹書房の「麗人」や新書館の「Dear+」などで活躍されている作家さんです。
過去作には『誓って、誤算』や『これが最後の恋の話』などがあります。どの作品も、キャラクターの揺れ動く感情を丁寧に描くことに定評があり、特に「黒髪受け」や「切ないシリアス展開」の名手として知られています。本作でもその手腕がいかんなく発揮されていますよ!
Q4: ハッピーエンドですか?
A: 最高のハッピーエンドが約束されています!
序盤は辛い描写もありますが、キャッチコピーにある「ユナイトラブ(結ばれる愛)」の通り、最後は二人がしっかりと心を通わせます。読後感は冬のポタージュスープのように温かいので、安心して読み進めてください。
さいごに:この冬、あなたも「再生」の物語に触れてみませんか?
『挙句の果てに恋』は、大切なものを失って立ち止まってしまった人が、もう一度歩き出すための物語です。
もしあなたが今、何かに疲れていたり、寂しさを感じていたりするなら、ぜひこの漫画を手に取ってみてください。
菖斗が橙里を包み込んだように、この物語があなたの心を優しく包み込んでくれるはずです。
電子書籍サイトでは試し読みも公開されています。
冒頭のモノローグを読んだら、きっと続きが気になって眠れなくなりますよ。
この冬一番の推しカップル、橙里と菖斗の行く末を、ぜひその目で見届けてください!


