推しを輝かせるために悪役になります!『推しの敵になったので』の推し活が狂気的で最高

推しの敵になったので@COMIC 第1巻 恋愛
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突然ですが、皆さんには心から愛してやまない「推し」はいますか?

尊い推しが笑っているだけでご飯3杯はいける、推しの活躍こそが私の生きる糧……そんな熱い想いを抱えて日々を過ごしている方も多いのではないでしょうか。

では、もしもあなたが、「推しが倒すべき悪の組織の戦闘員」に転生してしまったら、どうしますか?

普通なら「なんで敵側なんだ!」と絶望するところかもしれません。あるいは、こっそり組織を裏切って推しの味方につこうとするかもしれません。

しかし、今回ご紹介する作品の主人公は一味違います。

「推しが正義の味方として輝くためには、それを引き立てる最高の『敵』が必要だ」

「そして、その特等席(最前線)で推しを拝めるのは敵である自分だけだ!」

そんな、あまりにも斜め上で、けれど狂おしいほどの愛を持って「悪役」を全うしようとする主人公の物語。それが、2025年12月15日に待望のコミックス第1巻が発売された『推しの敵になったので@COMIC』です。

タイトルを見て「出オチかな?」と思ったそこのあなた。正直に言います、私も最初はそう思っていました。でも、ページをめくって驚きました。この作品、ただのコメディではありません。

緻密に練り上げられた世界観、リスクとリターンが交錯する熱い異能バトル、そして主人公の行動が引き起こす盛大な「すれ違い」が生む、極上のエンターテインメントなんです!

今日は、原作小説からのファンであり、コミカライズの更新を全裸待機していた私が、この作品の沼に皆さんを引きずり込むべく、その魅力を余すところなく、そして暑苦しいほどの熱量でご紹介します。読み終わる頃には、あなたもきっと「救世の契り」に入隊届を出したくなっているはずです!

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基本情報

まずは、この作品の基本的な情報をご紹介します。

項目内容
タイトル推しの敵になったので@COMIC
原作土岐丘しゅろ
漫画藤房 英
キャラクター原案しんいし智歩
構成日野ワイマ
出版社TOブックス
レーベルコロナ・コミックス
ジャンル異世界転生 / 異能バトル / ラブコメ / 勘違い系
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作品概要

物語の舞台となるのは、私たちが暮らす現代日本によく似ていながら、決定的に異なる歴史を歩んだ世界です。

今から約100年前、世界中の女性に突如として《天稟(てんぴん)》と呼ばれる超常的な異能が発現しました。

空を飛ぶ、炎を操る、怪力を発揮する……そんな魔法のような力が、なぜか「女性にのみ」多く発現したのです。男性の発現者は極めて稀で、あっても微弱な力しか持たないケースがほとんど。

この《天稟》の出現は、社会構造を根底から覆しました。

「力なき男」は「力ある女」に守られるべき存在、あるいは蔑まれる存在となり、世界は完全なる女尊男卑の社会へと変貌を遂げてしまったのです。

そんな歪んだ社会の中で、二つの組織が対立しています。

一つは、異能を用いた犯罪を取り締まり、社会の秩序を守る正義の治安維持組織【循守の白天秤(プリム・リーブラ)】。

もう一つは、今の社会体制を破壊し、世界転覆を目論む悪の秘密結社【救世の契り(ネガ・メサイア)】。

この作品は、そんな殺伐としたディストピア設定を背景に、とある「限界オタク」の愛と苦悩(と喜び)を描く、異色のバトルファンタジーです。

シリアスな世界観と、主人公のコミカルな内面のギャップこそが、この作品の骨組みを支える重要な要素となっています。

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あらすじ

悪の組織【救世の契り】の末端戦闘員として活動する少年、イブキ(本名:指宿イブキ)。

彼は、男性でありながら稀有な《天稟》を持つルーキーとして組織から期待されていますが、彼には誰にも言えない重大な秘密がありました。

それは、彼が「前世の記憶を持つ転生者」であり、この世界が前世で大好きだった漫画『私の視た夢(通称:わたゆめ)』の世界そのものであるということ。

そして何より、彼が所属する悪の組織と敵対している正義のヒロイン、傍陽ヒナタこそが、彼が前世から推し続けてきた最愛のキャラクターだったのです!

原作漫画の知識を持つイブキは知っていました。

自分(イブキ)というキャラクターが、ヒロインであるヒナタのデビュー戦で無様に敗北し、彼女の強さを読者に印象付けるための「かませ犬」であることを。

本来なら絶望するような運命ですが、イブキの思考回路は生粋のオタクでした。

「推しのデビュー戦の相手になれる? しかも一番近くで彼女の雄姿を見られる?」

「つまり、俺が上手に『やられ役』を演じれば、ヒナタちゃんは最高のスタートを切れるってことじゃないか!」

こうしてイブキは、推しであるヒナタを輝かせるため、全力で「立ちはだかる強敵(でも最後は負ける)」を演じることを決意します。

ある時はヒナタの家の隣に住む「優しくて頼れる幼馴染のお兄さん」として彼女を精神的に支え、またある時は仮面をつけた「悪の組織の幹部候補」として彼女に試練を与える。

まさに自作自演、究極のマッチポンプ。

しかし、彼の完璧すぎる「推し活(敵対行動)」と、原作知識を駆使した介入によって、物語は徐々に原作漫画のシナリオから外れ始めます。

本来なら苦戦するはずの場面を乗り越えたり、イブキへの感情が「敵意」以上のものに変質していったり……。

「推しの未来は敵(おれ)が守る!」

愛だけで突き進む、誰にも言えない孤独な推し活バトルライフ。果たしてイブキは、推しにバレることなく、彼女を幸せなエンディングへと導くことができるのでしょうか?

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魅力、特徴

ここからは、私が実際に読んで感じた本作の魅力を、いくつかのポイントに絞って深掘りしていきます。読めば読むほど味わい深い、スルメのような作品なんですよ!

斬新すぎる「推し活」のスタイル

普通、推しがいる世界に転生したら、推しの味方になりたいとか、マネージャーになりたいとか思いますよね?

でもイブキは違います。「推しが正義の味方として成長する物語」を愛しているからこそ、その成長に必要な「壁」としての役割を全うしようとするのです。

ヒナタちゃんがピンチになれば、敵の立場でありながら影からこっそり助け舟を出し、ヒナタちゃんが強くなれば、我が子のように(仮面の下で)喜びを噛み締める。

戦闘中、ヒナタちゃんから強烈なキックを食らっても、「今の蹴りの角度、原作のあのシーンの再現だ……尊い……!」とダメージよりも感動が勝ってしまうその姿は、もはや清々しいほどの変態(褒め言葉)です。

「敵対することで愛を注ぐ」という、この倒錯した関係性が本作の最大のオリジナリティであり、読んでいてニヤニヤが止まらないポイントです。読者はイブキの心情を知っているので、シリアスなバトルシーンでも「あ、今こいつ内心デレデレだぞ」と笑ってしまえるのが楽しいんですよね。

知的興奮を呼ぶ「天稟」と「代償」のバトルシステム

本作のバトル設定は、ただの魔法合戦ではありません。ここが非常に「ラノベ好き」「設定好き」の心をくすぐるポイントです。

異能である《天稟(ルクス)》を使うには、必ずそれに見合った《代償(アンブラ)》を支払わなければなりません。

強力な能力であればあるほど、その代償は重く、のしかかります。

例えば、「嘘を見抜く」能力の代償が「自分も嘘しか言えなくなる(真実を話せない)」だったり、「幻影を見せる」能力の代償が「特定の行動(喫煙など)を強制される」だったりと、能力者は常にリスク管理を迫られます。

主人公のイブキの能力は『分離』。触れたものを引き剥がすという、一見すると地味で戦闘向きではない能力です。

しかし、彼はこれを応用して、敵の攻撃のエネルギーを「分離」して無効化したり、物質を分解したりと、驚くべき応用力を見せます。

そして彼の代償は『接触』。能力を使えば使うほど、「誰かに触れたい」という強烈な衝動に襲われ、一度触れると離れられなくなってしまうのです。

「敵と戦うために『分離』させたいのに、代償のせいで『接触』したくなる」という矛盾!

このジレンマと戦いながら、頭脳と工夫で格上の敵(時には推し)と渡り合うイブキのバトルスタイルは、非常にスリリングで読み応えがあります。

加速する「すれ違い」とヒロインの覚醒

「勘違い系ラブコメ」の醍醐味といえば、主人公の意図と周囲の受け取り方のズレですよね。本作でもそれが遺憾なく発揮されています。

イブキはあくまで「自分はモブキャラであり、ヒナタの引き立て役」だと思っています。幼馴染として接する時も、「優しい近所のお兄さん」を演じているつもりです。

しかし、ヒナタからすれば、イブキは「唯一自分を特別扱いせず、優しく支えてくれる大切な男性」。

さらに、悪の組織の「敵(イブキ)」として対峙した時も、イブキが手心を加えたり、彼女の成長を促すような言動をしたりするため、ヒナタの中で「この敵は一体何者なの……?」という興味と執着が芽生えてしまいます。

原作では王道の正義感あふれるヒロインだったはずのヒナタが、イブキの介入によって、徐々に「イブキお兄ちゃんへの愛が重すぎるヤンデレ」や「敵に執着する危ない少女」へと変貌していく様子は、まさにバタフライエフェクト。

イブキ本人がその変化に気づかず、「あれ? 原作とちょっと違うけど、まあ誤差か!」と楽観視している様子も含めて、ハラハラドキドキが止まりません。

圧倒的な画力で描かれるキャラクターの表情

漫画を担当されている藤房英先生の作画が、本当に素晴らしいんです。

特筆すべきは、キャラクターの表情の豊かさ。

ヒナタちゃんのキラキラした笑顔の破壊力はもちろん、戦闘中の鬼気迫る表情、そして時折見せる「ハイライトの消えた瞳(ヤンデレモード)」の落差が凄まじい。

また、イブキが悪役モードの時に見せる冷徹な仮面姿と、内心の「推し尊い……!」というコミカルなモノローグのギャップを、絵の力で説得力を持って描いています。

アクションシーンの構図もダイナミックで、スピード感あるバトル描写は少年漫画ファンも納得のクオリティです。

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主要キャラクターの簡単な紹介

個性豊かすぎるキャラクターたちを、私の独断と偏見によるキャッチコピーと共に紹介します!

指宿イブキ:推しのために悪を演じる、最強の「限界オタク」

「誰よりも早くヒロインに会えるってことじゃん! これはご褒美だ!」

本作の主人公。悪の組織【救世の契り】の構成員でありながら、心は正義の組織のヒロイン・ヒナタに捧げている転生者。

《天稟》は『分離』。接触した二つの物体を引き剥がす能力。

《代償》は『接触』。能力使用の反動で、他者に触れたい衝動に駆られ、触れると離れなくなる。

基本的には常識人で苦労人ですが、ヒナタに関することになるとIQが下がり、奇行に走りがち。幼馴染としての顔と、悪の組織の仮面の男〈乖離(カイリ)〉としての顔を使い分け、今日も今日とて推しの育成(戦闘)に励みます。

傍陽ヒナタ:守りたいこの笑顔、でも中身は将来有望な「ヤンデレ」?

「イブキお兄ちゃんは、私が絶対に守るからね……♡」

本作のメインヒロインであり、原作漫画『わたゆめ』の主人公。正義の組織【循守の白天秤】の新人隊員。

天真爛漫で食いしん坊、正義感の強い少女。しかし、過去のトラウマやイブキへの依存心から、時折見せる瞳の暗さは深淵を覗かせます。

《天稟》は『加速』。自身や触れたものを超高速で加速させる、シンプルにして最強クラスの能力。

《代償》は『飢餓』。エネルギーを消費するため、常にお腹を空かせている姿が可愛らしいですが、その食欲は物理的な食事だけに限らないとか……?

雨剣ルイ:男嫌いのクールビューティー、でもイブキだけは許せない(気になる)

「近寄らないで。斬るわよ」

ヒナタの親友であり、原作のもう一人の主人公格。クールで美しい剣士。

極度の男嫌いで、ヒナタに近づく男(主にイブキ)を敵視しています。ヒナタへの愛は友情の域を超えているようにも見え、イブキとは「ヒナタを巡るライバル関係」とも言えます。

《天稟》は『念動力』。複数の剣を宙に浮かせ、指揮者のように操る姿は優雅にして凶悪。

彼女もまた重い過去を背負っており、物語が進むにつれてイブキとの関係性がどう変化していくのかが見どころの一つです。

櫛引クシナ:完璧すぎる幼馴染は、まさかの「悪の組織」最高幹部

「あらイブキ君。またヒナタちゃんのことを見ていたの?」

イブキのもう一人の幼馴染であり、容姿端麗、文武両道の完璧超人。

しかしその正体は、悪の組織【救世の契り】の最高幹部【六使徒】の第三席〈刹那〉。

イブキの正体や目的を知り尽くした上で、彼を全面的にサポートする「正妻」ポジション(自称)。イブキに対して激重な愛情を抱いており、彼のためなら組織のルールすら捻じ曲げる覚悟を持っています。

彼女の能力や代償は底知れず、イブキにとって最も頼りになり、かつ最も頭の上がらない存在です。

その他の愉快な仲間たち

物語には他にも、個性が爆発したキャラクターたちが多数登場します。

悪の組織のトップでありながら全身白尽くめの謎の美女〈不死鳥(しなずどり)〉や、人を食ったような態度で煙管を吹かす幹部・化野ミオンなど、敵側のキャラクターも魅力たっぷり。

正義の組織側も、ヒナタの先輩や上司など、一癖も二癖もある人物ばかりで、組織ドラマとしても楽しめます。

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Q&A

これから読み始める方のための、ちょっとしたQ&Aコーナーです。

Q1: 原作小説はあるの? どこで読める?

はい、あります!

原作は土岐丘しゅろ先生による小説で、小説投稿サイト「小説家になろう」や「カクヨム」にて連載されています。WEB版はすでにかなりの長編となっており、物語の先が気になる方はそちらで予習することも可能です。

また、TOブックスから書籍版の小説も発売されています。しんいし智歩先生の繊細で美しいイラストがついているので、世界観に浸りたい方は書籍版もぜひチェックしてみてください。

Q2: どんな人におすすめの作品?

  • 「すれ違い」「勘違い」コメディが大好きな人: 主人公の思惑と周囲の反応がズレていく様が好きな人にはたまらないはずです。
  • 異能バトルものが好きな人: 能力の相性や代償の駆け引きなど、設定がしっかりしているので読み応えがあります。
  • 「推し」がいるすべての人: イブキの言動の端々に、「わかる……尊いってそういうことだよね……」と共感できるポイントが見つかるでしょう。
  • ちょっと重めの愛(ヤンデレ)に耐性がある人: ヒロインたちの愛が重くなっていく過程を楽しめる人には特におすすめです。

Q3: 作者について教えて!

原作の土岐丘しゅろ先生は、ファンタジーやミステリー要素のある作品を得意とされる作家さんです。本作でも、明るいラブコメの皮を被りつつ、背景にある重厚な世界観や伏線の張り方が見事です。

漫画の藤房英先生は、過去にも人気作品のコミカライズなどを手掛けられており、その画力と演出力は折り紙付き。特に、キャラクターの感情が爆発する瞬間の表情描写は必見です。

Q4: アニメ化の予定はある?

今のところ公式からの発表はありません。ですが、この面白さと勢いがあれば、近い将来……なんて期待もしちゃいますよね! まずはコミックスを買って、応援していきましょう!

Q5: 物語の雰囲気はシリアス? コメディ?

基本はコメディタッチで進みますが、ベースとなる世界設定(男尊女卑の逆転社会、異能による犯罪など)はかなりシリアスです。

この「シリアスな状況なのに、主人公の内心がふざけている(オタク全開)」というギャップが本作の持ち味。ただし、時折入るシリアスパートはガチで重い展開もあるので、その落差も含めて楽しめる作品です。

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さいごに

ここまで『推しの敵になったので@COMIC』の魅力を長々と語ってきましたが、いかがでしたでしょうか?

「推し活」という現代的なテーマを入り口にしながら、異能バトルの熱さと、ラブコメのドキドキ(と恐怖?)を同時に楽しめる、本当に贅沢な作品です。

主人公イブキの姿は、私たちオタクの鏡のようでもあり、同時に「愛とは何か」を問いかける哲学者のようでもあります(言い過ぎました)。

でも、見返りを求めず、ただ推しの幸せを願って傷つくことを厭わないその姿には、間違いなく胸を打つものがあります。

……まあ、やってることは悪の組織のテロ活動に近いんですけどね!

本日発売の第1巻は、まだ物語の序章に過ぎません。これからイブキとヒナタを待ち受ける運命は、ますます過酷で、そして最高にエキサイティングなものになっていきます。

原作ファンの方も、この記事で興味を持ってくださった方も、ぜひこの機会にコミックスを手に取ってみてください。

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